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広報誌The Expertに記事を掲載させていただきました。

この度、近隣の医療機関の皆様を対象とした当院の広報誌の一つであるThe Expertに私と当科の紹介記事を掲載していただきました。
ご笑覧いただけると幸いです。

広報誌「The Expert」

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第16回日本病院総合診療学会に参加して参りました。

3月2日(金)~3月3日に大分県別府市で行われた第16回日本病院総合診療学会に参加して参りました。

今回は研修医が過去最多の10名も参加してくれたこともあり、とても盛り上がりました。

研修医1年目の副島先生は今月で退官される中嶋教授が長年研究されてきた感染性胃腸炎に関する研究成果を「急性胃腸炎1000例の検討」として、とてもわかりやすくまとめ上げ、素晴らしい発表を行い、なんと学会会長賞の栄誉に輝きました!

更に同じく研修医1年目の古川先生も中嶋教授の指導のもと経口血糖降下薬に関連した特発性腸管気腫症の2例に関する詳細な考察を明快に図示したポスター発表を行い、見事に育成賞演題に選ばれました。

研修医1年目の佐藤先生、佐野先生コンビは“Dr. G”鈴木富雄先生が司会進行を努めて下さった“Dr. G in Oita”で東邦大学を代表して、素晴らしい臨床推論を堂々と披露してくれました。「東邦の研修医はこんなに優秀なのか!」と一番驚いたのは実は私達医局員だったように思います。

他の研修医達もポスター、口演でそれぞれ見事に大役を果たしてくれました。貴重な症例を印象的な画像で明快に示してくれた長山先生、森須先生、見事でした。研修医1年目にして百例近くに及ぶ失神症例の分析を発表した山本先生も素晴らしかったです。神山先生、岡田先生は研修医ながら見事に口演発表を行いました。岡田先生は鋭い質問にもしっかりと勉強した内容を答え、彼女がいかに真剣に学会発表に臨んだかがひしひしと感じられました。

大学院生の小松先生は私と一緒に診療に当たった右卵巣静脈血栓症の症例報告を詳細な文献的考察を加えて発表してくれました。忙しいなか、発表だけのために文字通りトンボ返りで大分まできてくれた小松先生、本当にありがたかったです。

外科からは本田先生が保存的に治療した消化管穿孔59例に関する貴重な発表されました。島田教授が演者をされた教育講演「腹部救急画像~見逃してはいけない所見」はとてもわかりやすく実践的で、会場は多くの立ち見が出るほどの大好評でした。

私はシンポジウムで、大学病院で総合診療医が臨床・教育・研究の3つの観点からどうすれば輝けるのか、お話をさせていただいたのですが、自分たちの発表を終えた研修医達が聞きにきてくれたことが嬉しかったです。私達、総合診療科の医局員がいかに若手医師への教育を大切に思っているのか、少しでも彼らに感じ取ってもらえたらと思いました。

学会で頭を使った後は、全力を尽くしてくれた研修医達とともに別府の珍味を堪能しました。いつも以上に酒が進んだのは、関アジ、関サバ、フグ刺し等の絶品料理のおかげというだけではなく、これだけ多くの研修医の先生が頑張ってくれたことが嬉しかったこともあるのではないかと思います。瓜田教授がこれほど嬉しそうに夜遅くまで飲みに付き合ってくれたのは初めてではないかと思います。

参加して下さった皆様、ありがとうございました。この成果をただの「思い出」ではなく、症例報告・論文として残せるように研修医とともに、もう一踏ん張りしたいと思います。

大会長の宮崎先生をはじめ学会を開催して下さった皆様、そして私達の学会参加中に診療業務にご尽力いただいた医局員の皆様に感謝申し上げます。

百例近くに及ぶ失神症例の分析を発表した山本先生と指導医の石井先生

発表準備に余念がない長山先生。あまりの真剣ぶりについ横顔をパシャリ

必死で準備して発表に臨んでくれた長山先生。いい笑顔です!

他の研修医もみんな必死です!一人だけカメラ目線ですが・・・

見事、育成賞を受賞した古川先生、おめでとう!

万難を排して会場に辿り着き(笑)、発表してくれた森須先生と指導医の石井先生

小松先生、いつもながらクレバーな発表でした。とんぼ返りお疲れ様!

岡田先生も堂々とした発表でした!

東邦大学を代表してDr.Gを戦い抜いた戦士、佐藤先生と佐野先生です!

みんな必死です!

副島先生、会長賞演題を見事に発表してくれましたね!

指導して下さった中嶋教授へ嬉しい報告をしてくれた受賞者の二人です!

石井先生と森須先生の誕生日祝いもできました!おめでとうございます!

教授行きつけ?のスナックで反省会

反省中。。。

反省してます?

神山先生、行き先が・・・お疲れ様でした!

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4月17日に入学したての医学部一年生に米国医師国家試験であるUSMLEを紹介する講義をさせていただきました!

4月17日に入学したての医学部一年生に米国医師国家試験であるUSMLEを紹介する講義をさせていただきました!

私自身の経験を通して、米国への留学を考える学生さんだけでなくても、医学生のうちに是非USMLEを勉強して、それを通して様々な出会いや経験をして欲しいというメッセージを伝えさせていただきました。
医師にとっての英語と勉強の大切さ、相対的に物事を考える力についても私の考えを伝えさせていただきました。
私自身は米国への留学の夢は実現できませんでしたが、USMLE Step1取得の為の努力の日々があったおかげで現在の自分があるのだと、講義資料を作成していて、つくづく実感しました。
研修医の先生が執筆した英語の症例報告(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1002/jgf2.53)も紹介させていただき、先入観に囚われて自ら能力の限界を設定するのではなく、様々なことに挑戦して欲しいという気持ちも伝えさてもらいました。

他のUSMLE取得者の講義も大変面白くて刺激的で、とても貴重な時間を過ごさせていただくことができました。
何より若くて希望に溢れる学生さんと触れ合うことができて嬉しかったです。

講義の機会を与えて下さった栃木先生、田中先生、吉澤先生をはじめ、皆様に感謝致します。熱心に講義を聴いてくれた学生の皆さんもありがとう!

ハワイ大学留学時にトレーニングを受けたTokeshi dojoを紹介している様子です。
皆さん、熱心に聴講してくれました!

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第91回日本超音波医学会総会で小松史哉先生が甲状腺疾患の新たな解析方法を発表しました

2018年6月8日(金)に神戸ポートピアホテルで開催された第91回日本超音波医学会総会において、小松史哉先生が「フラクタル次元を用いた甲状腺超音波像の定量的数理解析」を口演で発表しました。

甲状腺疾患診断ガイドライン2013において、甲状腺疾患はバセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎に分類して診断ガイドラインが示されています。甲状腺超音波像はそれぞれの病態を反映しているはずですが、 病期によって異なり、その比較は困難です。甲状腺超音波像を定量的に解析するため、フラクタル次元を算出し、甲状腺疾患の特徴を数学的に検討して報告しました。

 

2次元画像内部の複雑さを反映するフラクタル次元は甲状腺疾患すべてで低下し、腺腫を合併するとさらに低下していることを明らかにしてくれました。次元の低下は甲状腺組織破壊の程度、ダメージを反映しているものと思われます。

今後の他臓器への発展が楽しみです。

総合診療科には、医学部を再受験した先生が2名います。そのキャリアを生かし、新たな超音波画像解析法を確立してくれました。新たな研究グループ「小松・貴島チーム」の誕生です。このチームから、数多くの論文が生まれるものと思います。ぜひ期待していてください。

 

                     文責 瓜田純久

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レジナビフェア2018に参戦しました。

6月17日(日)に東京ビックサイトで開  催されたレジナビフェア2018に初めて出展しました。竹下智史先生、河越尚幸先生が参加してくれました。

13:00-17:00の参加時間に、15名のレジデントが訪問してくれました。

隣のブースに新潟長岡赤十字病院が出展しており、鈴木健志先生を受け入れていただいていこともあり、ご挨拶する貴重な機会となりました。

これまでの臨床活動だけではなく、英語論文の要約をポスターで掲示しました。いろんな領域で研究してきたことを改めて実感でき、大学病院総合診療科としての研究活動として、決して少なくないと、胸を張って参加できました。

遅れての参加でしたが、事務局の好意で注目施設に入れていただきました。用意したチラシと名刺は、すべてなくなっていました。持って行ってくれたレジデントの先生、連絡を待ってます。

本学から、3病院だけではなく、整形外科学講座も出展していました。派手な勧誘が多く戸惑いましたが、竹下先生、河越先生が頑張って声をかけてくれました。一時は3名の説明席が満席になり、待機するレジデントもみられました。日曜日の貴重な時間、協力してくれて、ありがとうございました。来年もみんなで参加しましょう。事務局の方々、大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。

 

文責 瓜田純久

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第24回日本ヘリコバクター学会で竹下智史先生、小松史哉先生、石井孝政先生が興味深い発表をしました。

6月30日に大分で開催された第24回日本ヘリコバクター学会で竹下智史先生、小松史哉先生、石井孝政先生が興味深い発表をしました。

竹下先生は「胃壁細胞抗体測定例の臨床的背景と Helicobacter pylori 感染の検討 」と発表しました。川崎医大の春間教授から絶賛され、胃壁細胞抗体測定例がこれほど多い診療科はないので、ぜひ内視鏡所見を追加検討するようにご指導を受けました。H.pylori感染例に壁細胞抗体陽性例があることは知られています。面白いことに、壁細胞抗体陽性例でもH.pylori感染者はビタミンB12欠乏の症状が少ないことが明らかとなりました。これについては、来年また報告します。

小松史哉先生は「フラクタル解析による早期胃癌内視鏡像の検討」を報告しました。フラクタル解析は小松先生が進めてくれている研究手法です。今回は胃がんのフラクタル次元は大腸ガンほど明瞭に低下していないことを示しました。司会が信州大学病理の太田教授であったため、大変興味を示してくださいました。フロアから、自動診断につながる研究であり、バーチャルリアリティ学会でも発表するように勧めていただきました。

石井孝政先生は、「Helicobacter pylori 感染における好中球・リンパ球比の検討 」を報告しました。昨年、渡辺先生が除菌後にNLRが低下することを報告して、会場の度肝を抜きました。今回は萎縮の程度と関連するか検討しました。残念ながらnegative dataとなりましたが、来年にむけて石井先生はすでにテーマを決めたようです。来年が楽しみです。

発表前はふぐ屋さんでエネルギーを補充しました。

75年の歴史を誇る料理はとても美味しく、老舗にふさわしい満足度でした。

それでも、大分のよるは長く、小松先生とみつけていた屋台街で二次会を始めてしまいました。

引き戸越しに見えたハエトリ紙に惹かれて、ふらふらと屋台街の最深部の店に入りました。

常連さんと仲良くなり、明日の発表を忘れ、ハエトリ紙のショウジョウバエを見ながら、夜中まで飲んでしまいました。

無事発表を終えた3名は、

瓜田を見送りに大分駅まで送ってくれました。すると、駅前にサッポロビールが臨時の立ち飲みコーナーを設置していました。酒の呑めない小松先生が、嬉しそうに注文に行ってくれました。

おつまみはピーナッツだけですが、みなで13杯ほど飲みました。おかわりは竹下先生が積極的に活躍してくれました。

こうして、16:00前から始まった駅前の酒盛りは、瓜田の空港行きバスが来るまで続きました。いやあ、美味しいビールでした。飲んでるうちに小雨も止み、陽が差してきました。翌日はH.pylori感染症認定医試験です。3名は合格できたでしょうか?(汗)

 

文責 瓜田純久

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治療薬の変更が奏功したB型肝炎関連膜性腎症の症例報告が掲載されました

当科で仕事をするようになってからは腎臓内科としての仕事は少なくなってしまいましたが、客員教授の永井先生に大変丁寧にご指導いただき、久しぶりに腎臓領域での症例報告を発表することができました。

腎症状の再燃がB型肝炎治療薬の変更により改善したB型肝炎関連膜性腎症について検討した症例報告です。長期間に渡って丁寧に患者さんを診療してきたベテラン医師ならではの貴重な症例について症例報告の執筆を通じて勉強させていただき、感謝しております。

http://www.nephropathol.com/PDF/jnp-7-93.pdf

 

文責:佐々木

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Dr. Joel Branchをお招きしてCase conferenceを開催致します!

8月21日に湘南鎌倉総合病院臨床教育部長のJoel Branch先生をお招きして英語での症例検討会を開催致します!(私ができる限り日本語で同時通訳致します。)

外国人講師を招いての症例検討会は当科では初めての試みであり、緊張しますが、きっと素晴らしいカンファレンスになると思います。

当院研修医・本学学生を対象とした院内勉強会ですが、他院の研修医の先生でご興味のある方は大歓迎です!参加をご希望の際には当科までご連絡ください。

総合診療科Presents!!

Dr.ブランチのケースカンファレンス(同時通訳つき)

8月21日(火) 18:00-

5B3講義室

 

文責:佐々木

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8月23日に医局説明会を開催致します!!

8月23日に平成31年度の当科の医局説明会を開催致します!ご興味のある研修医・レジデントの先生方はぜひ医局までお問い合わせください!

(担当:佐々木、柏木)

文責:佐々木

 

 

 

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JCHO湯河原病院に表敬訪問をしてきました。

7月20日(金)に東邦大学の教育連携病院であるJCHO湯河原病院に表敬訪問をしてきました。早朝の会議を終えて、品川駅から新幹線で熱海まで行き、そこから湯河原駅まで一駅です。

JCHO湯河原病院は横室浩樹先生が指導医として出向してくれています。昨年までは日毛先生、河越先生、渡辺先生、貴島先生と多くの医局員がお世話になりました。駅には事務部長が迎えにきてくれており、その後、湯河原病院を一望できるポイントに案内していただきました。

高台にある湯河原病院は、温泉地ならではの慢性疼痛治療の歴史があり、整形外科が中心の病院です。高齢者が多い為、並存する疾患は総合診療科が診療を担当させていただいています。

湯河原病院の後方の高台から見える駿河湾です。緑が海岸に迫り、生命力と豊かさを感じさせる風景です。

湯河原病院は2020年湯河原駅の近くに転居します。

 

内科専門医制度、総合診療専門医制度ともローテートを推奨しています。大学病院のような特定機能病院やブランド病院での研修は、据え膳上げ膳になってしまいます。しかし、大多数の患者さんは、湯河原病院のように地域に根ざした歴史をもつ病院、診療所に通院しています。高齢化が進行する日本において、弱者に寄り添うことを重視するJCHOグループは、貴重な研修病院といえます。医師にとって、多様性を甘受するマインドを再認識する貴重な病院と考えています。同様に学び方は一様ではありません。患者さんの話をよく聴き、じっくり文献を読み込み、自分の思考回路を点検しながら前進する時間はとても貴重で、代え難いものです。

本学は卒業生のほとんどが開業医となってきた歴史があります。多くのことを患者さん、そして赴任した病院から教えていただき、そして学ぶほど謙虚になる校風を大事にしています。

高取院長、遠藤事務部長、今後ともご指導いただきたく、お願い申し上げます。

 

文責 瓜田純久

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8月29日に九鬼先生をお招きしてClinical Pearlsに関する講演会があります

8月29日にぜひ東邦の学生・医者に知ってもらいたいClinical Pearlsについて、多摩総合医療センターの九鬼隆家先生にご講演いただけることになりました。私が以前に拝聴して大変感銘を受け、是非東邦大学でも!とお願いした講演が実現することになり、とても期待しております。

基本的に学内の学生・研修医・レジデント向けのClosedな会ですが、学外でもご興味のある研修医・学生さんがいらしたら是非ご参加いただきたいので、ご連絡ください。

ONRCというエキサイティングな勉強会で東軍として戦い、勝利した時の写真です。左から2番目が九鬼先生で一番右が私です。

 

文責:佐々木

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8月25日にテレビ番組に出演致します。

先日、こむらがえりに関するNHK Eテレの番組のスタジオ収録に参加させていただきました。初めての経験でとても緊張しましたが、とても貴重な経験をさせていただきました。

 

実際には心配のない症状を大げさに表現されたり、科学的正確性に欠ける内容で視聴者の皆さんをいたずらに不安に陥れる報道内容も少なくないと感じることもあり、テレビや新聞の取材では

  • 「わかりやすさ」と「正確さ」
  • 「世間で正しいと思われていること」と「科学的根拠の乏しさ」

との乖離をどのように取り扱い、「わかりやすくて(ある程度は)正しい」内容をバランスよくお届けするにはどうしたらいいかを考える必要があると考えております。

「わかりやすく伝えたい、受け手が知りたいことを伝えたい」というジャーナリストの職業的良心と「自分が責任を持てる正しいことを伝えたい」という医師の職業的良心には、どちらも良心であり公的責任感でありながら、違いがあり、相互理解が必要なのではないかと思います。

今回はディレクター始めスタッフの方と何度も議論や打ち合わせを重ねて番組の収録に至りました。ディレクターさんには細かくて小難しいことを何度もお願いして、直前までとても面倒をおかけしましたが、最後まで御丁寧に真摯にご対応いただき、お陰様で質の高い情報提供ができることになったのではないかと自負しております。

私の出演シーンはほとんどカットされているかもしれませんが(笑)、お時間がありましたら是非ご覧ください。

文責:佐々木

 

http://www4.nhk.or.jp/kenko-choice/x/2018-08-25/31/66090/1722204/

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8月21日Dr. Joel Branch勉強会、大成功でした!

8月21日にDr. Joel Branchをご招待して症例検討会を行いました。

 

初めての試みでしたが、まさに「考え方を学ぶ」素晴らしいカンファレンスでした。

検査結果が出てから考えるのではなく、1枚目の主訴のスライドの段階から鑑別診断を考える姿勢の大切さをお話されており、実際に彼の臨床推論・思考過程に触れ、聴衆一同その重要性を実感致しました。

試験直前で平日の開催にも関わらず多くの研修医と学生さん(なんと2年生の参加者も!)に参加していただき、聴衆を巻き込んで自ら考えさせるDr. Branchの洗練されたスタイルに好奇心旺盛な学生・若手医師が応えてくれたおかげで、英語・日本語を問わず積極的に議論が行われ、期待を大きく上回る素晴らしい勉強会でした。

すばらしい英語パワーポイントを作成して、流暢な英語ですばらしいプレゼンテーションを行ってくれた研修医の天笠先生も大活躍でした。ありがとうございました!

 

近いうちに次回の勉強会を開催したいと思いますので、興味のある学生さん、若手医師の皆様の次回の参加をお待ちしております!

文責:佐々木 陽典

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総合診療科納涼会が開催されました。

8月23日(木)に蒲田のSALVATOREで東邦大学大森病院総合診療科の納涼会が開かれました。内科、外科、救命の先生やいつもお世話になっている看護師さんなどコメディカルの方に加えて研修医の先生も出席いただきました。総勢60名を越える大きな会となりました。

今回は7月より病院長になられた瓜田先生の就任記念のお祝いもありました。ユニフォームと花束のプレゼントを贈呈させていただきました。

瓜田先生からはユニフォームにもある断らない医療についてお言葉をいただき、質の高い医療を提供する士気が高まりました。

楽しいひとときを皆さん思い思いに過ごして、とても充実した会となりました

 

 

文責:竹下

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クリニカル・パールに関する九鬼先生の素晴らしい講演会でした!

8月29日に多摩総合医療センターの九鬼隆家先生をお招きして「救急外来で役立つClinical Pearl」というタイトルで、研修医の先生方にとても役立つ講演を行っていただきました。(Clinical pearlとは経験豊富な臨床医から得られる格言のようなものです。)

明日から役立つ実践的な内容だけでなく、笑いも交えつつ、医師としての姿勢や考え方に関する重要お話やご自身の経験についてもお話くださり、研修医の先生方も熱心に聞き入っていました。

九鬼先生が最後に示したPearl「医者にとって大事な3つのAは、重要な順に1. Availabilityすぐ相談に応じてくれる/診に来てくれる、2. Affability愛想がいい、3. Ability能力が高い、である。」は私もとても好きな言葉の一つですが、頭脳明晰で経験・知識とも一流である九鬼先生が、最後にこのPearlで講演を締めくくってくださったことに、瓜田院長も感銘を受けておりました。

懇親会でも遅くまで研修医の疑問や悩みに応えて熱心にアドバイスをしてくださり、九鬼先生の素晴らしい人柄を実感致しました。期待を大きく上回る素晴らしい時間を過ごせました。

是非ともまた講演をお願いしたいと思います。

文責:佐々木

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第17回日本病院総合診療医学会に参加してまいりました!

9月15日・16日に岐阜大学主催で岐阜・じゅうろくプラザで開催された第17回日本病院総合診療医学会学術総会に参加して参りました。

今回は研修医1年目からは野口先生、研修医2年目からは佐藤先生、塚原先生、米山先生の3名、そして当院腎センターレジデントの山田先生にも発表していただきました。当科からは石井先生が学会長候補演題を発表致しました。

塚原麻希子先生は指導医である私の不在にもかかわらず「低循環容量性ショックと急性腎不全で救急搬送され保存的治療で治療しえた上腸間膜動脈症候群の一例」を発表し、見事に育成賞を受賞されました!

野口先生は研修医1年目にもかかわらず、指導医不在で題名ポスターが紛失するというハプニングをも乗り越え、「乳癌切除術直後にリウマチ性多発筋痛症(Polymyalgia rheumatica: PMR)を発症した一例」について素晴らしい発表を行いました。他大学の新進気鋭の教授から、「野口先生の発表は素晴らしかった!」とお褒めの言葉をいただき、感激いたしました。

石井先生も「抗血栓療法が大腸憩室出血の臨床経過に及ぼす影響」について発表され、見事に大会長賞を受賞されました!

ついでに私は学会の最後のプログラムとして行われた「画像クイズ」で同率1位に輝き(笑)、素晴らしい賞品をいただきました。研修医にはかっこいい姿を見せられたのか、大人気ないおじさんと思われたのか、気になるところです…

今回の学会は若手部会が初めての試みとしてラーニングバー「総合診療医が活躍する場を創るには? ~ 飲みながらリーダー達に学ぶ夜 ~」を開催したという点でも重要な学会だったと思います。私も参加させていただき、刺激的な素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

夜は遅くまで岐阜のグルメを堪能いたしました。参加してくださった研修医・レジデントの皆様、ありがとうございました!そして素敵な写真をたくさん撮ってくれてありがとう!今回も私は撮り忘れました^^;

 

次回は2月に沖縄で開催です!開催地は沖縄科学技術大学院大学(OIST)です。以前に私がHarvard Medical School Introduction to Clinical Research Training Japan 2018を受講した場所でもあり、最高のロケーションです!

レジデント・大学院生の先生も含めて大勢で参加したいと思います。

まさにベストショット!受賞直後の塚原先生です。

山田先生は見事に口演を行い、研修医の先生のお手本となってくれました!

他大学の教授に褒められる発表をしてくれた野口先生。

発表を聞きに駆けつけてくださったお父様と。いいデビュー戦になりましたね!

キーパッド13番が私です。山田先生、撮影ありがとう!

とってもいい写真ですね!私はいませんが…

その頃、私はラーニングバーに参加しておりました!

研修医のみなさんと山田先生。うーん、フレッシュ!

石井先生も学会長賞の受賞おめでとうございました!

みなさん、いい笑顔ですね!

 

文責:佐々木

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第10回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会において、佐々木陽典先生が不整脈と胃運動の関連について発表しました。

9月29日(土)横浜で開催された第10回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会において、佐々木陽典先生が「カテーテルアブレーション後に
増悪した機能性消化管障害の2例」と題して、不整脈と胃運動の関連について発表し、注目を浴びました。

ホイヘンスの振り子時計のように、単振動をする物体が近くに存在する場合、互いに干渉し、同期することが知られています。不整脈とくに心房細動の症例においては、脳塞栓がもっとも注意しなければならない合併症ですが、アブレーション後に胃不全麻痺の合併症も散見されます。佐々木先生はアブレーション後に増悪した機能性消化管障害の症例を報告しました。会場では活発な議論が行われ、消化管運動と不整脈の関連で盛り上がりました。

佐々木先生は評議員に推薦され、懇親会で会長の稲森教授(横浜市大)の指名で、挨拶をすることになりました。

財裕明先生も一般演題の座長を務め、活発な議論をコーディネートしていました。瓜田純久も「消化管ガス増加で来院し呼気試験を行った210例の検討」を報告しました。膨満感を主訴に来院される過敏性腸症候群の患者さんは、消化管運動、腸内細菌ともに正常な方が、40%を占めることを報告しました。過敏性腸症候群の病態の複雑さを示唆する結果でした。

器質的異常がなければ、「メンタル」として、十把一絡げで対応される傾向があり、研修医の頃からとても違和感を抱いておりました。メンタルとしても、なぜ腹部症状なのか?なぜ今発症したのか?素朴な疑問に対して答えを用意しなければなりません。議論は懇親会でさらに白熱してきました。

中村光夫理事長をはじめ金松教授(創価大学)、松浦教授(慈恵医大)、下内教授(中部大学)など、多くの先生が最後まで参加してくれました。

来年は弘前大学糖尿病・内分泌内科の柳町幸講師が会長を務めます。会場は東邦大学臨床講堂で行う予定です。来年は大学院生の鈴木健志先生が佐々木先生の指導で、皮膚ガス研究を発表します。来年も皆様とお会いできることを楽しみにしております。

事務局の佐藤さん、留守を守ってくれた医局の先生方、ありがとうございました。

 

       文責 瓜田純久

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土曜の朝の勉強会について

第1,2,4土曜日7:30から医局で行っている朝の勉強会の近況報告です。

2年前から始まった当勉強会では

  • 「内科救急診療指針2016」の輪読会
  • 「判読ER心電図Ⅰ基本編 実際の症例で鍛える」を用いた心電図クイズ

に引き続いて

「外来診療ドリル 診断&マネジメント能力を鍛える200問」を皆で解いてきました。

今年は研修医の先生の参加者も増え、嬉しい限りでした。

 

そしてとうとう先日…最後の症例を解き終え、「外来診療ドリル 診断&マネジメント能力を鍛える200問」を読了しました!

先々週からはついに京都GIM監修の「診断力強化トレーニング What’s your diagnosis?」に挑戦しています!

 

さらに嬉しいことに、数日前には大学3年生の学生さんから勉強会の問い合わせをいただきました!学生さんには難しい内容かもしれませんが、僕らの臨床推論の過程や勉強会の雰囲気を感じてやる気の源にしてくれたら嬉しい限りです。

 

ぜひ皆様、奮ってご参加ください!(私の寝坊は気にしないでください…)

 

  • 石井先生や私の都合(JMECC,ICLSのインストラクター)で不定期の休みが多いので、ご興味のある方は事前に医局までお問い合わせいただけると幸いです。

記念すべき100症例制覇の瞬間に立ち会っていたのは4人だけでした…

早朝から大変ですが、皆さんの参加を心待ちにしています。

 

文責:佐々木

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10月12日にTokyo GIM conference 72で症例提示をさせていただきました。

10月12日にTokyo GIM conference 72で症例提示をさせていただきました。

世話人の先生から下記の通り、大変ありがたいお褒めのコメントをいただきましたのでシェアさせていただきます。

大学病院での仕事では自信を砕かれることも多く、無力感に苛まれておりましたので、このようなコメントをいただき、とても励まされました。

 

今回は研修医の先生と医局の上司も参加して議論を盛り上げてくれたこともとても嬉しかったです! 研修医の先生も楽しんでくれたようで、それが一番の収穫だったかもしれません。

 

今後も是非仲間とともに参加して、機会があれば症例提示させていただき、参加されている先生方の素晴らしい知識・経験・情熱を分けていただきたいと思います。学内でご興味のある方や興味深い症例を経験された方は是非お声かけ下さい。

 

文責:佐々木

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10月6日に第8回東邦JMECCを開催致しました。

今回は18名の受講生を迎え、いつもお世話になっている藤沢市民病院の西川先生にディレクターとしてご指導いただき、更に佐倉病院の美甘先生に第3ブース長をお務めいただいて3ブースで開催させていただきました。

 

新しく生まれ変わったシミュレーションラボで初めての開催であり、綺麗で広い会場に感動し、指導にも熱が入りました。

 

JMECCの取得は新内科専門医取得の必須条件であり、自施設での開催も重要ですが、大森病院のインストラクターは院長と石井先生、私の3名のみで、他科からの参加者がおらず、人手不足が続いています。今回は公務で欠席となった瓜田院長の穴を埋めるべく、他院に出向中の当科の若手がアシスタント・インストラクターとして参加してくれました。これでなんとか東邦JMECCを引き継いでいけるのではないかと安堵しました。

 

JMECCのインストラクションは時間管理が重要であり、まだまだ未熟ですが、後輩達と楽しい運営を続けられるようにディレクター取得に向けて引き続き研鑽を積みたいと感じました。

 

ご参加くださったインストラクター、アシスタント・インストラクター、受講生の皆様、そして並木先生、平田さんを始めとした運営事務局の皆様に感謝申し上げます。

 

 

ランチョンセミナーでは新しく生まれ変わった第1セミナー室でシミュレーション教育について並木先生にご講演いただきました。

画像教材に見入っている受講生の皆さん。

 

文責:佐々木

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11月17日に第5回臨床複雑系フラクタル解析学会に参加してきました。

11月17日に沖縄の宜野湾で開催された、第5回臨床複雑系フラクタル解析学会で講演をさせていただきました。

今回私は甲状腺超音波画像検査の定量的数理解析について発表を行ってまいりました。

相似性を利用したフラクタルは対象画像の複雑さや緻密さをフラクタル次元として定量的に表現することができます。

今まで主観的に評価されてきた画像の中で、罹患率の上昇してきている甲状腺癌の超音波画像の定量的な評価が可能か検討を行いました。その結果からは甲状腺癌で有意にフラクタル次元を上昇を認めており、定量的評価の可能性が示唆されたと考えております。

会場からは愛媛県立中央病院の井上武先生をはじめとしてご質問をいただき、今後の研究の課題を指摘して頂き大変有意義な発表となりました。

併せて会場ではテクスチャー解析、フラクタル解析とCADの組み合わせなど様々な画像解析を用いた発表に加え、高橋由武先生による潜在クラス分析および人工知能の講演、そしてSONYのNeural Network Consoleを用いてDeep learnigを実演していただくなど大変勉強させて頂きました。

また会の最後には減圧症を予防するダイブコンピュータの開発者でおられる今村昭彦先生に市民公開講座が開かれました。

現在様々なAIを利用した画像診断のソフトウェアの研究が進んでおり、様々な画像解析を学ぶことができたこの会に参加することができ今後の研究の糧になりました。

来年度は愛媛で開く予定とのことであり、興味をお持ちの方は参加を検討されてはいかがでしょうか。

文責:小松

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第7回大田区総合診療研究会を開催しました。

第7回大田区総合診療研究会を開催しました。

 

11月20日(火)19:45から東邦大学医療センター大森病院 臨床講堂で第7回大田区総合診療研究会を開催しました。年2回開催している研究会ですが、会を重ねるたびに参加していただく先生が増えて、大変活発な議論が繰り広げられます。今回は「薬剤耐性」をテーマとして、感染症科レジデントの佐藤高広先生が多くの医療機関で治療されても改善しなかった30歳代の発熱患者さんを取り上げ、細菌性心内膜炎の難しさを皆で改めて共有することができました。

佐藤先生の講演後、師匠の前田先生、そして小松先生、石井先生と討論に臨みました。会場の先生から、発熱に関する抗菌薬の適性使用、血液培養検査に対するクリニックの対応の困難さなど、本研究会ならではのざっくばらんな討論が繰り広げられました。次回もぜひ抗菌薬について、取り上げて欲しいとの声が多く聞かれました。

討論後はボーノに移動し、懇親会が開催されました。

懇親会は、普段患者さんを紹介してくださる先生方と、直接お話できる貴重な機会です。研修医の先生も多勢参加してくれました。ビールを飲みながら、ウイルス疾患、細菌性疾患の病歴や問診のやり方、ウイルスと思っても、抗菌薬を希望する患者さんが多い事など、地域の先生ならではの悩みと柔軟な対応を聞くことができました。研修医の先生もとても勉強になったことと思います。

 

次回は春に予定されていますが、「紹介状と返信について」お願いしたいとの声もありました。地域密着の本研究会ならではのテーマです。また楽しく有意義な研究会となるように、工夫して参ります。

重ねてご指導いただきたく、お願い申し上げます。

 

                               文責 瓜田純久

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医学教養選択講義「臨床医学に役立つ複雑系科学入門」開講のお知らせ

医学教養選択講義「臨床医学に役立つ複雑系科学入門」開講のお知らせ

2019年後期から、医学部1-3年生を対象とした医学教養選択講義を総合診療科が担当します。もっとも基礎医学から遠い立ち位置とされている総合診療ですが、臓器別ではなく、「分けずに考える」臨床推論は、もっとも基礎医学そして自然科学に近いものがあります。そのなかで、臨床に直結する「複雑系科学」を通して臨床医学に触れてみる講義を企画しました。
毎週水曜日1時限で、15コマを小松史哉先生、貴島祥先生、佐々木陽典先生、瓜田純久が担当します。ゲスト講師も予定しています。学生のみんな、一緒に楽しみましょう。

 

医学教養Ⅵ 臨床医学に役立つ複雑系科学入門

【背景】デカルトの時代から自然科学の手法はできるだけ細かく、必要な要素に分けて考える還元論が主流でした。特に物理学は要素還元論により発展しましたが、計算できない複雑な現象への対応が問題となりました。20世紀になると非線形相互作用を扱う複雑系科学が誕生します。物理学は還元論では説明しきれない現象が多い生物学との距離を縮め、大きく変化してきました。単純な規則のみでリーダーの存在しない集合体の組織化されたふるまいを生む複雑系システムの研究が試みられましたが、その手法は多くのデータを集め、統計学的解析を行う臨床医学と同様な方法でした。意外に自然科学と臨床医学は共通点があるのかもしれません。

【目的】大学入試において、理科系に分類される医学部ですが、入学後に数学や物理化学の補講が必要な学生が少なくありません。補講でサポートしても、モチベーションを上げることができる医学生は限られており、何らかの対策が必要です。まもなく解剖実習も始まり、医学生は学ぶことが膨大となり、思考回路を作動させるまえに、暗記に徹しなければならない状況に陥ることがしばしばです。臨床科目の履修が始まると、入試科目の数学、物理、化学、生物で学んだ知識と臨床医学とのギャップから、自然科学への興味は萎えてしまうことになりかねません。今回、臨床医学と自然科学との接点を再認識することにより、複雑系であるヒトの病態を解明するため、柔軟な思考回路の涵養を目的として、選択講義を企画します。臨床医学のツールとして、教養科目で学んだ物理、化学、生物の延長である複雑系科学が意外に役立つことを、学生のみなさんと振り返ってみたいと思います。

【達成目標】
20世紀以降の臨床医学もパーツに分ける還元論的手法が隆盛を極め、医用工学の発展もあり、還元論的臨床医学は臨床推論の主流です。鑑別診断を挙げ、画像を含む医療情報から消去していく手法は、疾患還元論を象徴しています。しかし、疾患はヒトが定義した集合であり、この定義が正しいことが臨床推論の大前提になっています。しかし、どの集合にも納まらない症候をもつ症例に遭遇したときは、迷宮入りとなり、治療開始を躊躇しがちです。ところが、集合を撤廃して推論を進めることは、不可能ではありません。頑固な症状が持続するとき、その責任病巣、伝達経路、活性化している経路、活性化させるメディエーター、そしてそれらに対する二次的な生体反応も考え、解決の糸口を探ります。非線形相互作用は細胞間や臓器間でもみられる、生体の基本的なふるまいです。その場合、頑固な症状の原因を完全に取り除く必要はなく、現状を少し変化させ、軌道を変えるだけで回復に至る場合も少なくありません。患者さんの症候について、病名を用いずに解釈できる思考回路の構築を達成目標とします。

 

【科目概要】以下の15コマを予定しています。
1. 複雑系科学の歴史:なぜ総合診療医が自然科学に拘るのか?
2. ネットワークを考える:動脈系と気管気管支系
3. マルサス人口論から感染症伝搬モデル
4. ロジスティクス写像で考える病態:疾患は係数で表現できるか
5. セルオートマトンで考える逆流性食道炎、ポリープ
6. ゲーム理論で考える腸内細菌叢
7. フラクタル次元で考える甲状腺、消化管
8. グラフ理論で考えるリンパ節
9. パーコレーション理論で考える痛み治療
10. なぜ癌はまだらに発育するのか?:拡散速度が作る形態
11. スモールワールドネットワーク理論:シンクロが作り出す病気
12. なぜ生体は安定か?電解質で考える
13. なぜ自然治癒するのか?数理モデルで考える
14. 免疫担当細胞の分布が作り出す疾患の特徴
15. 総合診療医からのメッセージ:病名のない症候学
文責 瓜田純久

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大田区プライマリケア症例研究会を開催しました。

11月30日(金)大田区プライマリケア症研究会—高齢者編—を開催しました。

初めに、在宅診療で東京都のオピニオンリーダーである高瀬先生が、在宅診療における便秘への対応、さらにポリファーマシー対策における消化管機能改善薬、防御因子製剤の取り扱いについて、大変興味深い講演をされました。ポリファーマシー症例では、まず胃腸薬をすべてやめることから始める、という目から鱗の提案がありました。次に、2月に横浜で開業した渡辺利泰先生が地域医療における便秘治療について講演してくれました。がん薬物療法専門医である渡辺先生ですが、高齢者から小児まで、便秘治療の現状を報告してくれました。

最後のパネルディスカッションには、消化管運動に造詣が深い財裕明先生が加わり、南雲先生の軽妙な司会で活発な議論が繰り広げられました。在宅診療での対応、摘便の重要性、メンタル疾患やパーキンソン病などの困難例への対応が議論されました。

議論は懇親会の場でも続き、同窓会館に用意された料理はあっという間になくなりました。

前日の東京総合診療カンファレンスに続いて、連夜の研究会となりました。前日のビタミンB12代謝異常の症例、骨髄炎から有棘細胞癌を発症した症例、そして本日は便秘困難例と、改めて総合診療の面白さと、東邦大学 総合診療科の多士済々の医局員たちをみて、総合診療科の重要性を痛感しました。

遅くまで議論いただき、ありがとうございました。

 

                        文責 瓜田純久

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第14回東京総合診療カンファレンスが東邦大学医学部で行われました。

11月29日に東京総合診療カンファレンスは順天堂大学総合診療科、聖マリアンナ医科大学総合診療科、日本医科大学総合診療科と当科が主催するす症例検討会で、年に2回開催されており、第14回目となる今回は当科が主幹で開催いたしました。回を重ねるごとに参加者も増え、今回は昭和大学、独協医科大学埼玉医療センター、海老名総合病院からもご参加いただきました。

1症例目は、順天堂大学の村井謙治先生に、「慢性骨髄炎で長期療養中に下腿潰瘍が出現した一例」のタイトルで症例提示をしていただきました。若年時より慢性骨髄炎を繰り返した後に出現した下腿潰瘍の症例であり、生検により有棘細胞癌と判明した一例でした。慢性炎症が癌の発生墓地となったと考察され、繰り返す皮膚病変を見たら常に「生検」を考慮しなければいけない、という、まさしくClinical pearl “Tissue is issue.”の重要性を痛感した症例でした。

2症例目は、当院1年目研修医の判治永律香先生が「Goblins had gone, ghosts came.」のタイトルで発表されました。86歳女性が意識障害で搬送され、TTPの診断で血漿交換を行いましたが改善せず、最終的にビタミンB12(コバラミン)欠乏による血栓性微小血管障害症の診断に至った一例でした。同疾患は一般的に先天性疾患に分類されるため、「86歳で先天性疾患を発症することはないだろう。」との早期閉鎖が診断の遅れにつながったとのことでしたが、当科が誇るザ・ジェネラリスト:佐々木先生のチームだから救命し得た症例と思います。また順天堂大学の内藤教授の巧みな進行で議論を盛り上げていただきました。

カンファレンス終了後の懇親会にも多くの方々にご参加いただき、こちらも大いに盛り上がりました。

 

当院研修医の判治先生。1年目とは思えない見事な発表でした。

多くの施設から、多くの方にご参加いただきました。

本学5年生も会に参加していただき、活躍してもらいました。

 

文責:石井孝政

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前田正先生が日本感染症学会指導医に認定されました。

前田正先生が日本感染症学会指導医に認定されました。

 

日本感染症学会では、以下の基準を満たした場合、感染症指導医の申請を受け付けています。

(1)感染症専門医取得後5年を経た者。
(2)本学会の研修カリキュラムに基づく研修を指導できる者。
(3)指導医講習会へ参加した者。

 

東邦大学 総合診療科の前田正先生(2005年卒)が、総合診療科設立14年目で、初めての日本感染症学会指導医として認定されました。

前田先生は東邦大学を卒業し、迷った末に総合診療科に入局してくれました。研修医時代から感染症に興味をもち、総合診療科に入局後は、感染症・微生物学講座の舘田一博教授(日本感染症学会 理事長)のもとで指導を受けました。その後、関東労災病院でも勉強する機会をいただき、2013年に感染症専門医を取得しました。それから5年、待望の指導医として認定されました。現在は感染症を中心に、総合診療科の指導医として、病棟外来そして研修医教育に活躍しています。

 前田先生、あっぱれです。これからは、先生の指導で多くの感染症専門医を育ててください。医局員がみな内科専門医、感染症専門医を取得できる医局を目指しています。多くのレジデント、研修医の先生が感染症診療の勉強に来てくれることを期待しています。

 文責 瓜田純久

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2018年日本内科学会認定総合内科専門医に4名が合格しました。

2018年日本内科学会認定総合内科専門医に4名が合格しました。

2018年9月9日に開催されました日本内科学会認定総合内科専門医試験に、医局長の宮崎泰斗先生、助教の貴島祥先生、竹本育聖先生、熊手絵璃先生が合格しました。それぞれ、感染症、がん診療、糖尿病、東洋医学などのサブスペシャリティをもつ指導医ですが、9月15日に開催された日本病院総合診療医学会総会の直前にもかかわらず、さらりとクリアしてくれました。あっぱれ!!

日本内科学会認定総合内科専門医試験は年々難化傾向であり、合格率が低下している試験で、指導医としてはプレッシャーのかかる試験でした。これで、東邦大学総合診療・救急医学講座の助教はすべて日本内科学会認定総合内科専門医となりました。

総合診療科の指導医の力量を再確認できました。みな、学会直前の試験、お疲れさまでした。次のステップに向かって、また頑張りましょう。

 

               文責 瓜田純久

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数学・物理愛好家集団「湧源クラブ」で講演しました。

12月16日(日)に数学・物理愛好家集団「湧源クラブ」で講演させていただきました。湧源クラブは「数理の翼」という数学愛好家の高校生・大学生の集団で、フィールズ賞受賞者など日本の高名な数学者が支援しています。数理の翼の研修会に参加した高校生が、大学生になってからも数学をキーワードに作った交流団体が湧源クラブです。その、関東支部冬の地方会で講演をする機会をいただきました。

 

当日は小雨のなか、呑み会含めて32名の会員が参加してくれました。臨床医学において、数学が意外に役立っていることを説明しました。東京大学理科1類の学生さんがもっとも多く参加していただきましたが、驚いたことに高校生6名、中学生1名が参加してくれました。多く質問を頂戴し、講演時間の2時間はあっという間に過ぎました。

 

生まれて初めてカーディガンで講演しました((@@;)。数学科の大学生が多かったのですが、たくさんの質問をいただきました。当初、講演会だけに参加する予定だった学生さんも、居酒屋での懇親会に大勢参加していただき、「数学と医学の距離がこんなに近いと思わなかった」とは数学科の理科1類のO君、「東大に入ってから聞いた講義でもっともエキサイティングでした」と話してくれたのは、理科3類のK君でした。「数学のジェネラリストになりたい!」と言ってくれたのは、お茶の水女子大学数学科のTさん。「全国大会で講演してほしい」とヨイショしてくれたN君、そして委員長の慶応大学物理学科Kさん、本当にお世話になりました。

終了してから隣駅の居酒屋とり八で打ち上げです。いやはや、みんな食べる食べる\(◎o◎)/! 明るい農村のボトルを横目に、酒も進みました。

 

 

 

 

急遽、懇親会参加を決めてくれたK君、「総合診療医を目指す!」と宣言してくれました。幹事のN君、雨の中、会場前で出迎えてくれて、ありがとうございました。

最年長47才、OBのOさん、楽しい酒をありがとうございます。

同じペースでビールを飲んでくれたO君。飲めないM君、石川遼くんにそっくりな高校1年K君、将来が楽しみです。

数学と愉快な仲間たち。とても楽しい時間を過ごしました。また呑みに行きましょう。

 文責 瓜田純久

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糖尿病専門医、総合内科専門医である竹本育聖先生の論文がActa Diabetologicaに掲載されました。

暮れも押し迫った12月29日に糖尿病専門医、総合内科専門医である竹本育聖先生の論文がActa Diabetologicaにonline publishされました(https://doi.org/10.1007/s00592-018-1276-y)。

 

竹本先生は埼玉医科大学を卒業し、東邦大学医療センター大森病院で初期研修を行い、その後総合診療科に入局してくれました。合併症の多い糖尿病患者に対して、血糖コントロールから合併症治療まで行うことができる医師を目標に掲げていました。3年間の後期研修を総合診療科で行い、内科学会認定医を取得後に蒲田総合病院 糖尿病内科で3年間の研鑽を積み、糖尿病専門医を取得しました。その後、東邦大学医療センター大森病院 総合診療科の助教として、臨床・教育・研究に意欲的に取り組んでいます。その間、臨床データをコツコツと積み重ね、今回の論文発表に繋がりました。昨年のインパクトファクター3.12と一流誌に掲載された論文は、竹本先生が総合診療科でゼロから築き上げた糖尿病診療の結果です。パイオニアとして、頑張ってくれました。

 

グルコースはエネルギーの最小単位と考えがちですが、構成炭素の運命は異なっており、それを利用して糖尿病の病態を掘り下げた論文です。なんと、reviseなしてacceptされました。3種の呼気試験を組み合わせた診断は、東邦大学のオリジナルであり、その点が評価されたようです。

竹本先生の外来は糖尿病だけでなく、多彩な疾患をもつ患者さんで溢れています。これからも、患者さんからいただいた貴重なデータを大事に大事に解釈し、多くの論文を書いて、臨床に還元していきましょう。

竹本先生、本当にお疲れ様です。また、頑張りましょう!

 

                           文責 瓜田純久

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東大和市医師会 第17回市民講座で脂質代謝異常の講演をさせていただきました。

1月19日(土)東大和市医師会が開催する第17回市民講座で脂質代謝異常の講演をさせていただきました。

東大和市医師会は本学の先輩である小児科の有村先生が医師会長として活躍されているご縁で、小医に講演の機会をいただきました。インフルエンザが猛威を振るう1月中旬に、300名以上の方々にご来場いただきました。

脂質代謝異常における心血管イベントの関連だけではなく、尿路結石、下痢、慢性疼痛との関連などもお話させていただきました。また、善玉脂肪酸ω3脂肪酸の効能と、検査を受けるときの注意、医療現場の矛盾など、プロの患者さんが飽きない内容としました。

 

補助椅子が必要になる満員御礼でした。皆様、ありがとうございます。

 

講演後は、「西の原爆ドーム、東の変電所」といわれる戦争遺跡の変電所を訪れました。周囲が19kmで人口8万人以上の東大和市は、コンパクトな街並みです。その中央に戦争遺跡が大事に保存されていました。

砲撃の弾痕が生々しい変電所です。これがたった73年前の出来事とは思えません。会場でお会いした市長さんは、東大和市のシンボルとして永久保存すると話していました。歴史を大事にする自治体は、小さくても輝き続けるような気がします。

有村先生、そして司会を担当して下さった川上先生、大変お世話になり、ありがとうございました。

 

          文責 瓜田純久

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General Medicine 2019 漢方ベースキャンプ in 東京 を開催しました。

1月31日(木)第2回General Medicine 2019 漢方ベースキャンプ in 東京をお茶の水で開催しました。この企画は、順天堂大学、日本医科大学、東京医科歯科大学、東邦大学の総合診療科が中心となり、総合診療において大きな武器となる漢方治療についてのレベルアップを目的とした企画です。

 

Work upしても「異常ないから、心療内科へ行ってください」というフレーズは専門診療科の臨床現場でしばしば聴かれる会話です。しかし、本当にメンタル系診療科での治療が必要な方とは限りません。紹介されたメンタルの先生も対応に苦慮する場合が少なくありません。そんなとき、漢方診療が大きな福音となる場合があり、総合診療医にとって、是非とも身につけたいスキルです。

九州大学総合診療科の貝沼先生の講演は、明日の診療に役立つ実践的な内容で、漢方知識がほとんどゼロの我々にも理解しやすい内容でした。医学部学生、研修医の先生も多く参加してくれて、活発な質疑が行われました。

 

1月31日はローテート最終週でもあり、参加してくれた4名の研修医とお茶の水の沖縄料理で打ち上げをしました。12月―1月とインフルエンザが蔓延する外来で、4名とも元気に働いてくれました。救急車受け入れも決して断ることがない総合診療科では、病棟も常時50名以上の入院があり、重症患者も多くなります。3チームに分かれて研修医たちは必死に診療し、多くの患者さんから信頼を得て、指導医たちは舌を巻いていました。本当にお疲れさまでした。この2ヶ月の研修は、初期研修の中でももっとも濃密なものだと思います。鈴木先生、三浦先生、清水先生、井上先生、あっぱれ!

                   文責 瓜田純久

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2月1日に第15回日本消化管学会総会学術集会に参加してきました。

2月1日・2日に佐賀大学主催で佐賀・ホテルグランデはがくれで開催された第15回日本消化管学会総会学術集会に参加して参りました。

今回の内容としては貴島先生および瓜田教授のご指導の下、私の大学院での研究テーマであるフラクタル解析を用いて消化管内視鏡画像の解析を行った結果を発表させていただきました。フラクタル解析により正常内視鏡像と疾患画像でフラクタル次元を算出しました。疾患により組織構造の変化が起こるため、それによるフラクタル次元の変化が起こると考えられ、実際に解析を行ったところ次元の変化を認める結果となりました。これによりフラクタル次元は疾患による組織構造変化を反映している可能性が示唆され多と考えております。

学会のプログラムにおいて‘‘「消化管画像診断」医工連携による次世代画像診断の開発‘‘というコアシンポジウムのセッションで採択をいただき、他大学の先生方も自走式カプセル内視鏡や3D内視鏡、近赤外線ハイパースペクトルイメージングなど普段は目にすることのできない次世代画像診断方法を拝見することができ大変興味深いセッションとなっておりました。

また私が研究しているフラクタル解析に関連する、人工知能を用いたが画像診断の開発についても多くの発表がなされており、やはりDeep learnigの進歩は目覚ましく、人間の目を超えたと言われている中、様々な検討やリアルタイムでの解析などを見ることができ大変勉強になりました。今後の実臨床への適応も間近となっているとのことでフロアからも期待の声が上がっていました。

私が研究しているフラクタル解析は、通常科学でありながら、複雑系の自己組織化のカオスをひも解く方法でありこれまでとは画像解析方法の方法論が異なりますが、やはり還元論では説明のつかない事象が生命を含め自然科学では多いため今後の医療を含め科学の発展につながる研究と考えています。今後も研究を進めていき、また新たな発表ができるよう努めていきたいと思います。

学会の際には2018年に退任された中嶋先生にお越しいただきました。また、学会に伴い外来など小生不在の際に貴島先生、前田先生にお力を貸していただき、この場を借りて御礼申し上げます。

 

文責:小松史哉

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石井孝政先生、佐々木陽典先生がまとめてくれた伝染性単核球症についての論文がon-line掲載されました。

伝染性単核球症は極めてcommonな疾患ですが、その原因ウイルスが確定するには時間がかかります。石井先生、佐々木先生は多数例の検討から、EBVとCMV感染が通常の診察と血液生化学検査で鑑別できることを明らかにしました。

石井先生は3年目に循環器内科からのローテートで総合診療科を1年間研鑽してくれましたが、「もう少し勉強したい」と話して、4年目も総合診療科での研修を続けてくれました。5年目からは、循環器疾患だけを一生診ていくのは、自分が考えていた医療とギャップがあると話し、総合診療科に移籍し、現在に至っています。3年目の石井先生のチームに初期研修医として配属されたのが、佐々木先生でした。石井先生の明治方式の厳しい指導で、佐々木先生は大きく成長し、今回、二人で論文をまとめてくれました。

総合診療における研究分野は無限に広がります。60兆の細胞が共同作業を行う生体において、臓器別、疾患別に分類する方法は、紀元前から行われている手法です。還元論的研究法の長所・短所を理解して我々も用いていますが、同時に分類によって見えなくなるものがあることも知り、敢えて分けずに検討する手法も積極的に取り入れています。

多くの情報を集めて、その背後にある法則を見つけ出す極めてオーソドックスな手法は、臨床研究において重要です。同時にその背景について、藁半紙と鉛筆で推論を展開できる基礎医学、自然科学の知識も総合診療にとって極めて重要であり、ぜひとも身につけたいスキルです。

外来、入院、教育に忙殺される中、よく論文をまとめてくれました。極めてcommonな疾患で論文を作成するスキルこそ、真の臨床力の指標となるように思っています。あっぱれです!

 

     文責 瓜田純久

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城戸秀倫先生が「PET/CT における大腸がんの代謝腫瘍体積・総腫瘍代謝量と臨床病理学的T 病期や予後との関わりについて」の論文を発表しました。

助教の城戸倫先生が学位論文「Metabolic tumor volume and total lesion glycolysis in PET/CT are related with the clinicopathological T stage of colorectal cancer and predict its prognosis」をToho Journal of Medicineに発表しました。

城戸先生は慈恵医大を卒業し、がん診療を志していく段階で「がん診療には総合診療のスキルが必要だ!」と考え、東邦大学 総合診療科に入局してくれました。そして大森病院放射線核医学で研鑽を積み、がん診療に対するスキルを磨いてきました。

今回の論文は放射線核医学の水村直准教授の指導を受けて完成させたものです。今回の論文では、大腸がんのFDG-PETでの総腫瘍代謝量(total lesion glycolysis, TLG)がT 因子と有意な関連を示し、術後再発の予後因子であることを明らかにしました。また、TLG が大腸がんの治療選択,術式選択などに有効なバイオマーカーになる可能性を示唆しています。水村先生が一から指導いただき、学位論文だけではなく、核医学専門医も取得させていただきました。水村先生、本当にありがとうございます。

水村先生、大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。

 

             文責 瓜田純久

第53回糖尿病学の進歩で講演させていただきました。

3月1日(金)青森市で開催されたに日本糖尿病学会の教育講演会「第53回糖尿病学の進歩」で講演する機会をいただきました。依頼のテーマは「救急搬送された糖尿病患者の栄養管理」であり、とてもまとめにくいものでした。

 大学に戻った2005年7月から、絶食治療を要した予定外入院症例1531例を検討しました。栄養障害の割合は下図のように糖尿病の重症度にかかわらず、約40%存在し、これまでの報告と同様の数値でした。

また、3日以上の絶食が必要な症例の背景は肺炎が最多でしたが、多彩な疾患がみられました。

総合診療科が対応する栄養障害は、急性疾患に伴って増悪する基礎疾患であり、とくに糖尿病は重要です。血糖コントロールを重視するあまり、低栄養に陥ることは避けなければなりません。急性疾患の治療をしながら、基礎疾患の管理にも目配りすることは、総合診療科の得意とするところです。

 講演会場は立ち見がでるほどの盛況でした。私の糖尿病の師匠は弘前大学の中村光男先生です。「血糖管理は当たり前、栄養管理ができてこその専門医」といつも指導を受けております。

 総合診療科には糖尿病をサブスペシャリティーとする医師が増えてきました。Commonで合併症が多い糖尿病診療は、さらに強化していきたいと思います。竹本先生も河越先生に続いて、糖尿病研究で論文が受理され、学位申請の予定です。

講演を終えて青森空港に着いたところ、JTBから送られてきたe-チケットが反応しません。よく見ると、なんと往復ともに「羽田発 青森行」となっていました。夕方の会議に間に合いません(涙)。参りました。

               文責 瓜田純久

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新年度恒例のゴルフ

毎年春、桜の季節に催している近隣のクリニックの先生、ならびに地域の方々との親睦ゴルフに行ってまいりました。

例年、開花の時期と重なることは少ない中、今回のゴルフではまさに満開、そして気候も素晴らしい中でプレーをすることができました。

プレー内容はさておき(汗)、蒲田地域で大活躍されている方々の貴重なお話も聞くことができました。

新入局員の先生方、そして出向から戻られた先生方も加わり、活気ある新たなスタートを切ることができました。

本年度もさまざまな活動を行ってまいります。随時HPも更新してまいりますので見ていただけますと幸いです。

また、当医局にご興味を持っていただいた先生方、どうかお気軽にご連絡いただければ幸いです。

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文責:小松、前田

第9回東邦大学JMECCが無事終了しました。


平成31年3月17日(日)8時00分~18時00分 東邦大学医学部 2号館M2階 シミュレーションラボ で、第9回東邦大学JMECCが開催されました。シミュレーションラボはリニューアルされ、とてもきれいになり、設備・機器も充実してきました。

 急用で参加できなくなった受講生が2名あり、突然のグループ替えなど、ディレクターの西川先生(藤沢市民病院)に大きなご苦労をかけてしまいました。インストラクターゼロからの出発でしたが、西川先生のご指導で次回は第10回を迎えることができます。ありがとうございます。

 恒例の打ち上げは梅屋敷商店街の寿司「かわむら」です。名古屋から駆けつけてくれた田中創始先生、ありがとうございます。いつも論理的で熱い指導をしてくださる水堂先生(藤沢市民病院)も研修医の磯田先生を誘って来てくれました。瓜田は公務不参加でしたが、打ち上げにはしっかり参加させていただきました。また、この日は西川先生の著書をいただきました。是非みなさんも手にしてみてください。

JMECCは総合診療科の石井孝政先生が中心となり、卒後臨床研修センターの並木温教授の理解のもとで、年2回の開催をしてきました。5月から石井先生がこれまでの功績を認められ、他大学へ転出します。石井先生、本当にお疲れ様でした。ありがとうございます。また、JMECCには来て下さい。呑み会も!

            文責 瓜田純久

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数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞受賞者である広中平祐先生、米寿のお祝いに参加する機会を頂きました.

数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞受賞者である広中平祐先生、米寿のお祝いに参加する機会を頂きました.

昨年12月、数理の翼の研修会参加OBの交流会である湧源クラブで講演させていただいたご縁で、数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞の受賞者で数理の翼の生みの親、広中平祐先生の米寿のお祝いに参加する機会を頂きました。

医学とまた違った雰囲気が心地よく感じられました。会場の学士会館には、「日本野球発祥の地」のモニュメントがあり、これまた感激でした。

 2019年度は医学部1−3年生の選択講義「臨床医学に役立つ複雑系科学入門」を総合診療科で15コマ開催します。

 何となく背中を押されたような祝賀会でした。ありがとうございました。

            文責 瓜田純久

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東京駅丸の内改札口に「総合医」の大きなビジョン!

東京駅丸の内改札口に「総合医」の大きなビジョン!

 2年前に東北医科薬科大学の入学式で、学長の高柳元明先生が「君たち100人は、全員総合診療医になってもらいます!」と訓示を述べているのを聞いて、感激のあまり身震いしたことを、昨日のことのように覚えています。

 先日、東京駅丸の内中央改札口を出たときに飛び込んできたのが、「総合医」の文字でした。

自治医科大学のPVでした。思わず、パチリ!

体系を基礎から確実に積み上げる方法は、数学と共通する医学教育の古典的な考え方でした。しかし、多様化する学問体系を限られた時間で学修することは極めて困難です。一分野で大きく階段を登り体系を見渡すと、それまで違う領域に見えていた分野が、意外なほどの同じシステムで生命活動を営んでいることに気づきます。自分の専門領域のスキルが、他の領域でも十分に臨床推論を展開できることを発見できる場合があります。しかしながら、階段を上っても体系を見渡すマインドを持てない指導医は、極めて多い各分野の共通点を見逃してしまい、アルゴリズム、ガイドラインに頼る診療となってしまいます。

 本学は私学であり、多くの卒業生が地域医療に戻っていきます。多くの診療科を有する大学病院ですが、見渡す謙虚さを持って診療、研究、教育を展開して生きたいと考えています。

 「大学だから・・・」というフレーズは、診療の場で患者さんに投げかけるものではありません。自分の診療スキル、思考回路、学術的探究心にこそ「大学だから・・」と問いかけて研鑽していかなくてはなりません。

 自治医科大学、東北医科薬科大学に続く、総合診療マインドの溢れる大学にしたいと、心から願っています。

               文責 瓜田純久

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5月10日(金)19:30から川崎幸病院で開催予定のTokyo GIM conference79で症例提示させていただきます。

前回Tokyo GIM conference 78 Clinical Picture Festivalに引き続いて5月10日(金)19:30から川崎幸病院で開催予定のTokyo GIM conference 79で外来で印象に残った症例を提示させていただきます。川崎駅徒歩圏内ですのでお時間のある方はぜひご参加ください。

文責:佐々木

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柏木先生が執筆したClostridium perfringensによる肝膿瘍に関する英文症例報告が掲載されました!

 総合診療・急病センター感染症科レジデントの柏木克仁先生の執筆した初の英文症例報告が日本病院総合診療医学会雑誌15巻2号に掲載されました!

 柏木先生は東邦大学医学部を卒業後、同医療センター大森病院で卒後臨床研修を修了しました。各診療科の医師が特定分野の診療のみを行い、患者さんが長時間待たされ、院内を巡礼している都心部の大学病院の現状に疑問を持ち、感染症を中心として幅広い疾患の診療ができる「昔ながらのお医者さん」を目指して2017年に総合診療・急病センター感染症科に入局してくれました。

 豊富な知識、冷静な判断力を持つ一方、患者さんにかける情熱に溢れており、文字通り” Cool head and hot heart”を持った臨床医であり、その仕事ぶりは周囲から高く評価されています。

 数時間で死に至ってしまう激烈な経過を辿るClostridium perfringens(ウェルシュ菌)による肝膿瘍について、先行文献をつぶさに調べ上げ、国際医療センターでの武者修行という過酷な環境の中でじっくりと書き上げてくれた貴重な症例報告です。

 柏木先生、本当にお疲れ様でした!

文責:佐々木

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5月10日(金)にTokyo GIM conference79で症例提示させていただきました。

 先日告知させていただいたとおり、5月10日(金)19:30から川崎幸病院で開催されたTokyo GIM conference 79で、外来で経験した印象的な症例を通じて、患者さんの受領行動・解釈モデル、患者さん自身が言語化できていない隠された主訴、医師の抱く違和感の重要性、腹囲増大の鑑別診断等についてお話させていただきました!

 発表を聞いていたレジデントから「昨日、全く同じような症例を経験したので、とても参考になった!」と言ってもらえ、医者/発表者冥利に尽きるなと感激しました。

 夜遅くからの開催にもかかわらず教授が来てくださり、写真まで撮ってくださいました!

 もう一例の発表症例と私の症例が同じ疾患/病態を扱ったもので、偶然に驚きながらもとても勉強させていただきました。

 ご開催いただいた原田先生はじめ世話人の先生方、根本先生、紀平さんはじめ川崎幸病院の皆様、そしてご参加いただいた皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

文責:佐々木

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5月19日に京都で開催された日本プライマリ・ケア連合学会でJUGLERの一員としてセッションに登壇致しました。

 JUGLERとは、佐賀大学多胡先生の呼びかけのもと、昨今の大学病院総合診療科の現状に危機感を抱き、解決策を見出すべく昨年10月から活動を継続しているJapan University General Medicine Leadership and Education Roundtable(獨協大学志水先生発案)の略称です。

 現在は、佐賀大学多胡先生、獨協医科大学志水先生、千葉大学鋪野先生、順天堂大学高橋先生、島根大学和足先生、私の6名がコア・メンバーですが、どんどん仲間の輪が広がっています。

 既存の学会や専門医制度の枠にとらわれず、若手のリーダーたちで自由に議論して自分たちの「理想の病院総合医」の姿を明確にして大学病院総合診療科の必要性を発信してゆくことを使命としており、5月19日に京都で開催された日本プライマリ・ケア連合学会では、若手医師にもイメージしやすい「理想の病院総合医」を共有すべく「病院総合医のコア・モジュール」について提言・議論を行いました。

 予想を遥かに上回る数の先生方にご参加頂き、インタラクティブな進行方法で実りあるディスカッションを行うことができました。また、多くの先生方から励ましのコメントをいただき、「大学病院に総合診療部門は必須である」との確信を強めました。

 引き続き、若手の先生方にあるべき病院総合診療医像を明示し、全国の大学で環境や背景の違いを共有し、その垣根を越え、病院総合医ひいてはこの領域の未来のリーダーを育成すべく、活動を続けて参りたいと思います。

 ご参加、ご協力、ご指導いただいた各方面の先生方、誠にありがとうございました。

私だけお腹がすごく出ていて笑ってしまいましたが、(私以外は)カッコよくて素敵な写真です!

Mentimeterを利用した会場からのご意見・ご質問に見入っているメンバー達

セッション後の記念撮影です。

文責:佐々木 陽典

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6月4日に大森病院で第8回大田区総合診療研究会が開催されます。

 大森/蒲田/田園調布医師会と当科との恒例の交流の場となっている大田区総合診療研究会が下記の日程・内容で開催されます。

 今回は「認知症診断のPitfall」と題して、印象的だった症例2症例を発表させていただきたいと思います。

 この会では、毎年、地元医師会の経験豊富な先生方から鋭いご指摘をいただき、活発な議論が行われ、私たち医局員も大変勉強になっています。情報交換会で開業医の先生方ならではのご苦労などを直接お話いただけることも貴重な機会だと思います。

 ご参加希望の方は是非お問い合わせください。

文責:佐々木

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令和第1号となる石井先生の学位授与式が執り行われました!

 5月30日に、当科で助教として医局の中心的役割を果たし、獨協医科大学埼玉医療センター総合診療科へ講師として栄転された石井孝政先生の学位授与式が東邦大学医学部で執り行われました。

 学位論文は日本感染症学会の公式英文雑誌であるJournal of Infection and Chemotherapyに掲載された伝染性単核球症に関する論文“Clinical differentiation of infectious mononucleosis that is caused by Epstein-Barr virus or cytomegalovirus: A single-center case-control study in Japan”です。

https://www.jiac-j.com/article/S1341-321X(19)30031-5/pdf

 石井先生は平成16年に金沢医科大学を卒業後、東邦大学医学部付属大森病院で卒後初期・後期臨床研修を修め、平成20年には当科レジデントを経て東海大学医学部付属病院循環器内科等で5年半に渡って循環器領域で研鑽を積み、平成26年に当科に助教として戻って来てくださいました。

 戻られてからは、東海大学で得た知識・経験を踏まえ、「循環器疾患の診療ができる急性期に強い総合医」として、時には、「鬼軍曹」のごとく厳しく熱く若手の指導にあたり、臨床・教育・研究をリードしてくれました。

 これらの功績や臨床・教育に対する姿勢が高く評価され、5月から獨協医科大学埼玉医療センター総合診療科へ講師として栄転され、現在は新天地でご活躍です。

本学としては令和第1号の学位とのことで、めでたい限りです!

石井先生、おめでとうございました!

緊張の面持ちで高松学長とツーショット!

文責:佐々木 陽典

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第92回日本産業衛生学会で講演させていただきました。

2019年5月22日(水)~25日(土)、名古屋国際会議場にて開催された第92回日本産業衛生学会のランチョンセミナーで講演させていただきました。

機能性食品として注目されるヨーグルトですが、上部消化管に対する効果を持ったものは極めて少ないのが現状です。その中で、BF-1はヘリコバクターにも抗菌作用があり、同時に消化管運動を改善し、腹部症状を改善すること、そしてストレスを減じる作用があることを報告しました。東京に戻ってから14年、ヤクルトさんとの共同研究です。満員の会場はとても熱気に溢れていました。

講演後は、座長を担当していただいた順天堂大学の谷川先生とひつまぶしの店へ!名古屋めしを堪能しました。

 その後は一路、松本へ。

松本クラフトフェアに参加し、陶器を購入。その後は、一度行きたかった近代教育発祥の開智学校を訪問しました。

1876年に松本市街地を流れる女鳥羽川沿いに建てられ、小学校校舎として 90 年近く使用された後、1963年に新校舎建築に伴い役目を終えました。文明開化の進展した当時、外国からの西洋建築受容の様子を示す擬洋風建築を代表するとともに、近代教育の黎明を象徴する学校建築として評価されています。一市一校制度の時期には、8000名を超える児童が学んでいたと記載されています。

 開智学校を卒業し、文部次官も務めた澤柳政太郎氏が卒業生として紹介されていました。成城学園の学祖である澤柳は、大正2年に

「今日の教育は大人が大人の考えで児童に要求する嫌いが極めて多すぎると存じます。」

と述べてます。また、

「今日の学生は元気なるべき場所に元気ならずして、従順なるべき場所に帰ってわがままを主張する傾きがある。」

「真面目なる事に対しては知らざるがごとくし、正当の要求も道理のある議論もなさず、かえってつまらぬことに関しては、あるいはやかましくいい、あるいは臆面もなく要求する。」

「現代の学生は相集まっては衆力を頼んで多少の元気を示すけれども、単独には実に育児の内容に見える。」

と令和の時代と重なって見えてしまいます。

 明日からの医学教育に、新たな気持ちで取り組む元気を開智学校からいただきました。学都 松本!とても有意義な時間となりました。ありがとうございます。

                                        文責 瓜田純久

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臨床医学7で本学先輩の定本貴明先生(昭和55年卒)、吉田直哉先生(昭和56年卒)が医学部4年生に地域医療に関して講義し、多くの学生が参加してくれました。

 6月3日(月)午後Ⅳ時限の講義では埼玉県で開業されている吉田直哉先生、Ⅴ時限では定本貴明先生に地域医療についての講義を行っていただきました。

定本先生は旧第2内科の出身で、多くの関連病院の医長、内科部長を歴任され、イギリス留学などを経て神奈川県中郡二宮町に開業されました。第2内科では肝臓腹腔鏡のスペシャリストとして活躍され、当時第1内科に在籍していた瓜田にも、診療科を越えて腹腔鏡の指導をしてくださいました。現在の縦割りの診療科構成では考えられないような協力関係で、大変お世話になりました。

ハードな地域医療の現状と、地域ニーズに応える柔軟さと社会的責任をお話してくださいました。

埼玉県入間郡三芳町で開業している吉田直哉先生は、認知症やフレイルなど、高齢者が直面する問題について、地域における医療機関の役割と対応について講義をしていただきました。消化器内科とくに肝臓内科医として活躍された吉田先生ですが、地区医師会長も務められ、地域に根ざした医療の重要性を楽しく伝えてくださいました。

 臨床医学7は、M3までの系統講義で学んだ知識を背景として、生体各臓器が共有する免疫系、内分泌系、神経系、生化学的システムなどの理解を深めて、臨床推論力を高め、日常診療で遭遇する症候すべての対応を身につけ、特殊な治療以外はすべて完結できる能力を目指します。アルゴリズムやガイドラインでは対応できない診断困難例に対しても、決して投げ出さず、臨床推論を粘り強く展開し、問題解決するスキルと責任感のある医師の養成を目指します。同時に、地域医療のニーズに柔軟に対応するスキル、そして心の余裕が求められます。地域で活躍する先輩の講義はとても心温まるものでした。学生の記憶に残る講義であり、医師を志したマインドを思い出させる内容でした。

 定本先生、吉田先生、診療を休んで来ていただき、誠にありがとうございました。来年も是非お願いします。

                    文責 瓜田純久

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6月4日(火) 第8回大田区総合診療研究会を開催し、認知症について、地域の先生方と白熱した討論が行われました。

8回目を数える大田区総合診療研究会を6月4日(火) 臨床講堂で開催し、大田区3医師会の会長、元会長の先生など、多くの皆様に参加していただきました。

 毎回、大田区総合診療研究会のテーマは医師会の学術担当の先生に決めていただき、テーマに合った症例を東邦大学総合診療科の症例から選択してプレゼンテーションをする方式で開催しています。

 今回いただいたテーマは「認知症」でした。総合診療科を受診した症例で、認知症と極めて似ている症状で来院したものの、意外な診断に至った2症例を佐々木陽典先生がプレゼンしました。

司会は大森医師会の荻原先生です。いつもの明快な語り口で研究会は進行していきました。

佐々木先生のプレゼンが終わると、討論者として、柏木克仁先生、小松史哉先生、竹内泰三先生が登壇。

それぞれが佐々木先生のプレゼンに批評を加え、持論を述べました。初参加の竹内先生は堂々とした語り口で、大学病院は恵まれた環境での診療であることを述べ、認知症診療の難しさ、地域の先生方にお世話になっている疾患であることを話してくれました。

柏木先生は認知症の鑑別として、梅毒の重要性を熱く語り、次回の大田区総合診療研究会のテーマは「梅毒」に決定しました。

いつも冷静な小松先生は、てんかんを鑑別疾患に挙げ、場内を唸らせていました。

 フロアからも多くの先生が質問に立ってくれました。そのなかで、蒲田医師会の熊谷先生は認知症専門医であり、多くの示唆に富む発言をいただきました。認知症診療は医師の多い東京でも、意外に専門診療科が少ないこと、また専門であるはずの診療科でも、認知症診療に力が入らない医療機関も少なくないこと、多くの先生が共有している現状を発言していただき、会場での議論は盛り上がりました。

熊谷先生、本当にありがとうございます。

蒲田医師会の南雲先生、豊富な症例、失敗談を交え、会場の雰囲気を和ませてくれました。

最後は大森医師会長の荒井先生が、区南部での認知症診療の問題点を教えてくださり、閉会となりました。

 懇親会にも多くの先生が参加してくださいました。新旧の医師会長が揃う豪華な懇親会でした。認知症を肴に酒が進み、22:00に閉会となりました。

 ご参加いただいた先生方、日常診療を終え、お疲れのところ、誠にありがとうございました。顔が見える地域連携は数多くありますが、心が通う地域連携はそれほどありません。今後ともご指導頂きたく、お願い申し上げます。

 佐々木先生、柏木先生、小松先生、竹内先生、お疲れ様でした。次回は「梅毒」で頑張りましょう!

            文責 瓜田純久

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「第1回大森医師会地域医療を考える会」に参加してきました。

6月20日(木)に大森医師会館で開催された「第1回大森医師会地域医療を考える会」に参加してきました。

 鈴木央先生が企画され、ワールドカフェ方式というグループディスカッションの方法で、地域医療の問題点、解決法を話し合いました。

様々な問題点がある地域医療ですが、「高齢化と地域完結型医療」「地域医療におけるモヤモヤ」について討論しました。90分の討論会は模造紙に書き込む方式でグループを入れ替えながら進みました。在宅医療を積極的に行っている鈴木先生、医師会副会長の藤井大吾先生を中心に議論は進行し、今後は病診連携だけではなく、病病連携、診診連携が重要になることを確認しました。そのためには、ケアマネージャーとの顔の見える連携も必要であると、みなさんの一致した意見でした。

在宅医療を開始して間もない田代和馬先生、東邦大学総合診療科と深いつながりのある沖縄中部病院で研修され、離島医療に近い在宅医療の実践を目指して大森に開業されたとのことです。ご縁をいただき、ありがとうございます。

研究会の後はお待ちかねの懇親会です。焼き鳥、お寿司を食べながら、お酒も進み、討論会の続きで盛り上がりました。

重鎮の渡辺象先生は美味しいスコッチを紹介してくれました。東京都医師会で活躍される渡辺先生とは、地域医療構想について詳しく教えていただきました。

 渡辺先生がいるのは銀座のBARではありません。ワールドカフェ大森医師会館です。

 先生方、遅くまでお付き合い頂きまして、ありがとうございます。とても勉強になりました。ぜひ第2回も参加させてください。

         文責  瓜田純久

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6/29(土) 20:00-にNHK Eテレで「チョイス@病気になったとき-むくみ徹底対策」が放映されます。

 6/29(土) 20:00-20:45 にNHK Eテレでチョイス@病気になったとき「むくみ徹底対策」という番組が放映されます。
以前に出演させていただいた「こむら返り」の回がご好評いただけたとのことで、再び私も出演させていただきました。
よければ是非ご笑覧ください。
(編集後の映像は本番まで見られないので、私のシーンが全カットになっている可能性もありますが…笑)

日本のマス・メディアのヘルス・リテラシーは決して高いとは言えず、インフルエンザ、予防接種、終末期医療に関する報道など、事実や医学的/科学的根拠に基づかずにいたずらに視聴者の不安を煽る内容も少なくないように思います。結果として不要な不安に基づく不要な受診・検査・治療が行われ、必要なことが行われていないという現状があると思います。(一概には言えませんが、例えば腫瘍マーカーによるガン検診、風邪に対する抗菌薬投与、インフルエンザ抗原検査+抗インフルエンザ薬投与+治癒証明書が必須として求められるようなインフルエンザ診療が蔓延している一方で科学的に効果が証明されている様々なワクチンの接種率が低いこと等です。)
しかし、その原因として、私達医療者の大半が無責任なマスコミ批判に終始して、ジャーナリストと協働して正しいことをわかりやすく伝える努力をしてこなかったということもあるのではないかと感じています。

前回、今回と番組作成に協力させていただき、ディレクターの優秀さを痛感しました(彼らは理解力が高く、仕事が速いです!)し、正しいことをわかりやすく伝える為には医療者がそれなりの技量・知識を持ち、なおかつそれなりのエネルギーや時間を費やさなければならないということを実感しました。(恥ずかしながら番組作成を通じて改めて自分自身が医師として大変勉強させていただきました。)

前回の「こむら返り」の回に関しては、私自身も「不要な不安を煽っているのではないか」という不安を持っていましたが、結果として受診された患者様の5-10%程度は治療可能な原因が発見され、症状が改善されたという印象を持ってあり、それなりに番組を通じて患者さんに貢献できたのではないかと感じています。

今回も収録後は自分の言い回しに反省する部分もあり、どれほど「正しいことがわかりやすく伝わっている」番組になっているか楽しみと不安が入り混じっていますが、是非ご笑覧いただけると幸いです!

https://www4.nhk.or.jp/kenko-choice/x/2019-06-29/31/34783/1722236/?fbclid=IwAR3ZMzkDwntAM2sIiJ_caqPZ3Rx8BnjAWNEQO3GxadOvkOLYcM6t8tRXwnI

文責:佐々木 陽典

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急性虫垂炎と右半結腸憩室炎の臨床的鑑別点に関する研究論文が World Journal of Clinical Casesに掲載されました。

 臨床医は症状を聞いた段階である程度考える疾患を絞り込んでおり、お腹を触っている時には頭の中で解剖学の図譜の絵やCT・エコー所見等をイメージしながら触診をしています(外科医は術中所見をイメージしていると思います)。右下腹部痛の患者さんを診る時にも心の中では「急性虫垂炎っぽい」とか「憩室炎っぽい」等と絶えず考えながら動いています。

日本の病院においては結局は腹部CTを撮って診断しますので、ここまでの思考過程があってもなくても変わりはないのかもしれませんが、私は内科医として、画像・血液検査を行うまでの思考過程を大事にしたいと思っています(スラムダンクの主人公のセリフ「左手は添えるだけ」のように、典型的症例においては「検査は添えるだけ」というレベルまで検査前確率を正確に設定できれば理想的です)。

画像診断や血液検査の進歩により病歴聴取や診察の重要性は以前よりも低下しており、病歴や診察に関する研究は若手医師の「で、なんなの?」という問い(So what? question)に弱いかもしれません。しかし、検査がいかに進歩しても、一つの結果に振り回されない為に、常に幅広く情報を集めて判断を繰り返す姿勢は変わらず重要なのではないかと思います。

そういったわけで、僕らが経験や先行研究の組み合わせからなんとなく実感している「憩室炎っぽさ」「虫垂炎っぽさ」を病態生理の観点から説明して、客観的データとして示したいなぁ・・・

と思って書いた論文が遂に掲載されました!

https://www.wjgnet.com/2307-8960/full/v7/i12/1393.htm

 欧米諸国では憩室/憩室炎は左半結腸に多いとされていますが、日本を含むアジア諸国では右半結腸憩室炎の頻度が高く、右下腹部痛を訴え、急性虫垂炎が疑われる患者では常に重要な鑑別診断となります。しかし、急性虫垂炎と右半結腸憩室炎の臨床的な鑑別点に関する研究は乏しく、台湾や韓国から単変量比較での研究は報告されていますが、日本発の論文や多変量解析を用いた研究は調べた限りでは存在しませんでした。

 本論文は2012年始~2016年末に東邦大学医療センター大森病院に入院した急性虫垂炎236例と右半結腸憩室炎133例の基礎疾患、臨床症状、診察/検査所見を検討したロジスティック回帰分析です。

 悪心/嘔吐(オッズ比(OR):3.89)、食思不振(OR:2.13)と高値で虫垂炎が示唆され、長い経過(OR:0.84)、右下腹部痛(OR:0.28)、憩室炎の既往歴(OR: 0.0034)、CRP>3.0 mg/dL(OR:0.25)と低値で憩室炎がより示唆される結果でした。回帰モデルのROC曲線のAUC 0.86と高く、臨床所見により両疾患を鑑別することが可能と考えられました。

自己満足のための論文かもしれませんが、お時間のある時にご一読いただけると幸いです。

多くの暖かいご支援とご指導のおかげで論文掲載の日を迎えることができました。

この場を借りて御礼申し上げます。

文責:佐々木 陽典

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解体新書の挿図を描いた小田野直武の絵を見てきました。

梅雨空の月末、6月30日(日)国立博物館にアイヌ・琉球展を見に行ってきました。そのとき、別なブースでなんと解体新書の挿図を描いた小田野直武の絵が展示されていました。

秋田県角館生まれで平賀源内に西洋画法を学んだことで知られており、それまでの日本画と異なり、墨の濃淡のみで陰影を表現することで立体感が強調されています。ターヘルアナトミアからの写し絵には、この立体感が必要であったものと思われます。若干24歳で解体新書の挿図を半年で書き上げた小田野直武は平賀源内の失脚に連座する形で、6年後その生涯を閉じています。

 東北の金山が平賀源内を秋田に呼び寄せ、小田野直武は数奇な運命に翻弄されていきます。秋田蘭画として発展した画風は一世を風靡しましたが、その期間は短く、18世紀で黄金期を終えています。その細い糸が杉田玄白・前野良沢に紡がれ、解体新書とともに歴史に刻まれているのは、東北人として、そして医師として、胸が熱くなる思いでした。

                  文責 瓜田純久

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