EVENT 説明会・イベント

当科の柏木先生が執筆された原稿が書籍化されました!

当科感染症チームの若手のホープである柏木先生が以前に私と共著した「内科救急 好手と悪手」(医学書院)がついに書籍化されました!

私たち東邦大学総合診療科が注力している診療の一環である「内科救急」について、全国の素晴らしい先生方が素晴らしい内容を執筆されている本書に柏木先生と私の原稿(私はちょっと口出ししただけです…)が一緒に掲載されていることを大変に誇らしく感じております。

柏木先生、執筆お疲れ様でした!おめでとうございます!

貴重な執筆の機会を与えてくださった坂本壮先生、医学書院の皆様、ありがとうございました!

出版社サイト:https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/116245


医学書院からご献本いただきました!

文責:佐々木 陽典

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HNK吉川解説委員が総合診療医について解説してくださりました。

先代の瓜田教授の時代から大変お世話になっているNHKの吉川美恵子解説委員は以前から総合診療の重要性に深い理解を示され、大変熱心に取材されておりました。

放送後のご報告となってしまい、大変恐縮ですが、去る8月25日(月)にNHK総合テレビの番組「みみより!解説」で、吉川解説委員が「知っていますか?総合診療医」と題して、総合診療医の役割についてご解説くださりました。

短時間で重要な点を視聴者にわかりやすく紹介してくださり、総合診療医として、大変ありがたく思います。

短時間の放送ですので、ぜひ見逃し配信からご覧ください。

配信はこちらから:https://www.nhk.jp/p/ts/X67KZLM3P6/episode/te/J86XMWPL53/

文責:佐々木 陽典

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当科がコア施設として参加した研究論文が海外学術雑誌の表紙に選出されました!

このたび、当科がコア施設として牽引した日本病院総合診療医学会主導の多施設共同研究「日本における急性肝ポルフィリア(AHP)の診断状況と非特異的腹痛の臨床的特徴の解析」が、International Journal of Medical Sciences(IJMS)に掲載され、本号の Issue Cover(表紙) に選出されました。

掲載ページはこちら

 本研究は、全国の総合診療科と協力し、診断がつかない腹痛患者の実態を明らかにし、稀少疾患である急性肝ポルフィリアの診断課題を浮き彫りにしたものです。日本の臨床現場から国際的に発信できたことは、大変意義深い成果です。

 学術誌では毎号、数多くの論文が掲載されます。その中から 特に注目すべき研究 が選ばれ、雑誌の「表紙(Cover)」で紹介されます。 これは、研究内容が国際的に高く評価され、広く読まれる価値があると認められた証であり、雑誌全体の顔として紹介される、非常に名誉あること を意味します。 つまり「Cover Issueに選ばれる」ということは、世界中の研究者や臨床家の目に留まる機会が増える特別な栄誉です。

 このような名誉ある形で成果が評価されたのは、全国の協力施設の先生方、研究を支えてくださった関係者の皆さま、そして日々臨床に取り組む医局員一人ひとりの努力の賜物です。心より感謝申し上げます。

 当科は今後も、臨床現場から国際的に発信できる研究をリードする存在として、患者さんの診療と医療の発展に貢献してまいります。


研究概要図です。

文責:佐々木 陽典

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本学学生が第17回Student POCUS Leagueに参加しました。

本学学生が2025年7月に開催された第17回Student POCUS Leagueに本学学生が出場したと引率された長谷川先生より報告をいただきました。今回が東邦大学として初めての出場となるこの大会には、全国から超音波診療に取り組む医学部生たちが集まり、技術と知識を競い合うものです。

長谷川先生からのご報告によれば、学生たちは心尖部四腔像を制限時間内に描出する「ウルトラスキャンバトル」や、複数のエコー画像を正確に描出する「絵あわせ」など、さまざまな競技に全力で挑んだそうです。準決勝では強豪・和歌山大学と同じグループとなり、惜しくも敗退したとのことですが、学生たちは真剣に取り組み、悔しさの中にも大きな学びと達成感があったようです。

長谷川先生によれば、大会を通じて他大学の学生や教員との交流も活発に行われ関東近郊の他の大学の学生たちと今後の合同練習の話が盛り上がったり、教員同士で再会や新たなつながりが生まれたりと、大変有意義な機会となったとのことでした。JMECCでお世話になっている東京大学の泉谷先生も会場に引率にいらしていたとのことでした。

超音波診療の教育は海外でも急速に進んでおり、米国では50%以上の医学部がカリキュラムに取り入れている一方、日本では指導者不足が大きな課題であり、今後の教育体制の整備が望まれています。

学生たちは「来年こそは決勝進出を」と早くもリベンジへの意欲を燃やしており、次回大会(に向けてさらなる努力を重ねていく所存とのことです。結果に関わらず、今回の彼らの挑戦と経験が、彼らの今後の学びと成長の大きな糧となったことは間違いないと思います。今後の彼らのさらなる躍進に期待したいと思います。

引率してくださった長谷川先生、ご指導くださった先生方、誠にありがとうございました。

文責:佐々木陽典

人, 屋内, テーブル, 民衆 が含まれている画像

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学生も審判の先生も真剣そのものです!

今回出場した3名の学生さんと引率してくださった長谷川先生(右から二番目)

達成感が伝わってくるような凛々しくていい笑顔です!

人, 屋内, 子供, グループ が含まれている画像

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広報誌「おかげさん」に胸痛に関する当科の診療に関する原稿を掲載していただきました。

当院広報誌「おかげさん」11号への頭痛に関する記事に引き続いて「おかげさん」13号に、胸痛に関する当科の診療に関する原稿を掲載していただきました。

こちらにも掲示させていただきます。

文責:佐々木 陽典

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胸痛で迷ったら――緊急疾患から心因性まで幅広く対応いたします。

総合診療・急病センター

胸痛は遭遇する頻度が高く、それでいて、診療が難しい訴えの一つです。その理由は、原因が多岐に渡り、診断が難しいうえに、急性心筋梗塞に代表される命に関わる緊急疾患が含まれているからではないかと思います。診療所や外来では、精密検査や経過観察が難しく、「この胸痛の患者さんを帰宅させても大丈夫だろうか?」と悩むことは少なくないと思います。

実際には、胸痛の原因としては肋軟骨炎(筋力トレーニング後)等の筋骨格系の疾患が40%前後と最も多く、次いで、心因性が30%前後を占め、逆流性食道炎等の10% と合わせると、これらの原因が80%を占めると報告されています。一方、急性心筋梗塞等の危険な疾患は全体の5%前後と、決して多くはありません。しかし、見逃してしまえば命に関わりますので、診療に関わる医師は常に「危険な胸痛ではないか?」というプレッシャーにさらされることになります。

当科では、循環器内科、心臓血管外科、呼吸器内科、呼吸器外科、救命センター等と緊密に連携をとりながら、心電図、血液検査、エックス線検査、CT検査を駆使して迅速に危険な胸痛 Killer chest pains:急性冠症候群、大動脈解離、肺塞栓症、(緊張性)気胸の除外を進めつつ、筋骨格系疾患、胸膜疾患、逆流性食道炎、心因性胸痛まで、幅広い鑑別診断のなかから胸痛の原因を探り、患者さんの安全・安心・症状緩和に努めております。緊急疾患から不定愁訴まで、患者さん毎に求められるスピード感に併せて診療を進められることが当科の強みだと考えております。

胸痛の診断でも病歴聴取と診察は極めて重要であり、例えば症状の持続時間だけでも、数十秒なら肋間神経痛、3分以内ならPericardial catch syndrome、30分以内なら狭心症、パニック発作、30分以上なら気胸、大動脈解離、肺塞栓、急性心筋梗塞といった具合に、鑑別診断を絞ることができます。患者が痛みを訴える胸の高さの背中を診ると水疱があり、初期の帯状疱疹と診断される症例も少なくありません。

「このまま帰宅させて大丈夫だろうか?」と心配な患者さんがいらしたら是非お気軽に総合診療科にご相談ください。

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