EVENT 説明会・イベント

解体新書の挿図を描いた小田野直武の絵を見てきました。

梅雨空の月末、6月30日(日)国立博物館にアイヌ・琉球展を見に行ってきました。そのとき、別なブースでなんと解体新書の挿図を描いた小田野直武の絵が展示されていました。

秋田県角館生まれで平賀源内に西洋画法を学んだことで知られており、それまでの日本画と異なり、墨の濃淡のみで陰影を表現することで立体感が強調されています。ターヘルアナトミアからの写し絵には、この立体感が必要であったものと思われます。若干24歳で解体新書の挿図を半年で書き上げた小田野直武は平賀源内の失脚に連座する形で、6年後その生涯を閉じています。

 東北の金山が平賀源内を秋田に呼び寄せ、小田野直武は数奇な運命に翻弄されていきます。秋田蘭画として発展した画風は一世を風靡しましたが、その期間は短く、18世紀で黄金期を終えています。その細い糸が杉田玄白・前野良沢に紡がれ、解体新書とともに歴史に刻まれているのは、東北人として、そして医師として、胸が熱くなる思いでした。

                  文責 瓜田純久

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6/29(土) 20:00-にNHK Eテレで「チョイス@病気になったとき-むくみ徹底対策」が放映されます。

 6/29(土) 20:00-20:45 にNHK Eテレでチョイス@病気になったとき「むくみ徹底対策」という番組が放映されます。
以前に出演させていただいた「こむら返り」の回がご好評いただけたとのことで、再び私も出演させていただきました。
よければ是非ご笑覧ください。
(編集後の映像は本番まで見られないので、私のシーンが全カットになっている可能性もありますが…笑)

日本のマス・メディアのヘルス・リテラシーは決して高いとは言えず、インフルエンザ、予防接種、終末期医療に関する報道など、事実や医学的/科学的根拠に基づかずにいたずらに視聴者の不安を煽る内容も少なくないように思います。結果として不要な不安に基づく不要な受診・検査・治療が行われ、必要なことが行われていないという現状があると思います。(一概には言えませんが、例えば腫瘍マーカーによるガン検診、風邪に対する抗菌薬投与、インフルエンザ抗原検査+抗インフルエンザ薬投与+治癒証明書が必須として求められるようなインフルエンザ診療が蔓延している一方で科学的に効果が証明されている様々なワクチンの接種率が低いこと等です。)
しかし、その原因として、私達医療者の大半が無責任なマスコミ批判に終始して、ジャーナリストと協働して正しいことをわかりやすく伝える努力をしてこなかったということもあるのではないかと感じています。

前回、今回と番組作成に協力させていただき、ディレクターの優秀さを痛感しました(彼らは理解力が高く、仕事が速いです!)し、正しいことをわかりやすく伝える為には医療者がそれなりの技量・知識を持ち、なおかつそれなりのエネルギーや時間を費やさなければならないということを実感しました。(恥ずかしながら番組作成を通じて改めて自分自身が医師として大変勉強させていただきました。)

前回の「こむら返り」の回に関しては、私自身も「不要な不安を煽っているのではないか」という不安を持っていましたが、結果として受診された患者様の5-10%程度は治療可能な原因が発見され、症状が改善されたという印象を持ってあり、それなりに番組を通じて患者さんに貢献できたのではないかと感じています。

今回も収録後は自分の言い回しに反省する部分もあり、どれほど「正しいことがわかりやすく伝わっている」番組になっているか楽しみと不安が入り混じっていますが、是非ご笑覧いただけると幸いです!

https://www4.nhk.or.jp/kenko-choice/x/2019-06-29/31/34783/1722236/?fbclid=IwAR3ZMzkDwntAM2sIiJ_caqPZ3Rx8BnjAWNEQO3GxadOvkOLYcM6t8tRXwnI

文責:佐々木 陽典

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「第1回大森医師会地域医療を考える会」に参加してきました。

6月20日(木)に大森医師会館で開催された「第1回大森医師会地域医療を考える会」に参加してきました。

 鈴木央先生が企画され、ワールドカフェ方式というグループディスカッションの方法で、地域医療の問題点、解決法を話し合いました。

様々な問題点がある地域医療ですが、「高齢化と地域完結型医療」「地域医療におけるモヤモヤ」について討論しました。90分の討論会は模造紙に書き込む方式でグループを入れ替えながら進みました。在宅医療を積極的に行っている鈴木先生、医師会副会長の藤井大吾先生を中心に議論は進行し、今後は病診連携だけではなく、病病連携、診診連携が重要になることを確認しました。そのためには、ケアマネージャーとの顔の見える連携も必要であると、みなさんの一致した意見でした。

在宅医療を開始して間もない田代和馬先生、東邦大学総合診療科と深いつながりのある沖縄中部病院で研修され、離島医療に近い在宅医療の実践を目指して大森に開業されたとのことです。ご縁をいただき、ありがとうございます。

研究会の後はお待ちかねの懇親会です。焼き鳥、お寿司を食べながら、お酒も進み、討論会の続きで盛り上がりました。

重鎮の渡辺象先生は美味しいスコッチを紹介してくれました。東京都医師会で活躍される渡辺先生とは、地域医療構想について詳しく教えていただきました。

 渡辺先生がいるのは銀座のBARではありません。ワールドカフェ大森医師会館です。

 先生方、遅くまでお付き合い頂きまして、ありがとうございます。とても勉強になりました。ぜひ第2回も参加させてください。

         文責  瓜田純久

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6月4日(火) 第8回大田区総合診療研究会を開催し、認知症について、地域の先生方と白熱した討論が行われました。

8回目を数える大田区総合診療研究会を6月4日(火) 臨床講堂で開催し、大田区3医師会の会長、元会長の先生など、多くの皆様に参加していただきました。

 毎回、大田区総合診療研究会のテーマは医師会の学術担当の先生に決めていただき、テーマに合った症例を東邦大学総合診療科の症例から選択してプレゼンテーションをする方式で開催しています。

 今回いただいたテーマは「認知症」でした。総合診療科を受診した症例で、認知症と極めて似ている症状で来院したものの、意外な診断に至った2症例を佐々木陽典先生がプレゼンしました。

司会は大森医師会の荻原先生です。いつもの明快な語り口で研究会は進行していきました。

佐々木先生のプレゼンが終わると、討論者として、柏木克仁先生、小松史哉先生、竹内泰三先生が登壇。

それぞれが佐々木先生のプレゼンに批評を加え、持論を述べました。初参加の竹内先生は堂々とした語り口で、大学病院は恵まれた環境での診療であることを述べ、認知症診療の難しさ、地域の先生方にお世話になっている疾患であることを話してくれました。

柏木先生は認知症の鑑別として、梅毒の重要性を熱く語り、次回の大田区総合診療研究会のテーマは「梅毒」に決定しました。

いつも冷静な小松先生は、てんかんを鑑別疾患に挙げ、場内を唸らせていました。

 フロアからも多くの先生が質問に立ってくれました。そのなかで、蒲田医師会の熊谷先生は認知症専門医であり、多くの示唆に富む発言をいただきました。認知症診療は医師の多い東京でも、意外に専門診療科が少ないこと、また専門であるはずの診療科でも、認知症診療に力が入らない医療機関も少なくないこと、多くの先生が共有している現状を発言していただき、会場での議論は盛り上がりました。

熊谷先生、本当にありがとうございます。

蒲田医師会の南雲先生、豊富な症例、失敗談を交え、会場の雰囲気を和ませてくれました。

最後は大森医師会長の荒井先生が、区南部での認知症診療の問題点を教えてくださり、閉会となりました。

 懇親会にも多くの先生が参加してくださいました。新旧の医師会長が揃う豪華な懇親会でした。認知症を肴に酒が進み、22:00に閉会となりました。

 ご参加いただいた先生方、日常診療を終え、お疲れのところ、誠にありがとうございました。顔が見える地域連携は数多くありますが、心が通う地域連携はそれほどありません。今後ともご指導頂きたく、お願い申し上げます。

 佐々木先生、柏木先生、小松先生、竹内先生、お疲れ様でした。次回は「梅毒」で頑張りましょう!

            文責 瓜田純久

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臨床医学7で本学先輩の定本貴明先生(昭和55年卒)、吉田直哉先生(昭和56年卒)が医学部4年生に地域医療に関して講義し、多くの学生が参加してくれました。

 6月3日(月)午後Ⅳ時限の講義では埼玉県で開業されている吉田直哉先生、Ⅴ時限では定本貴明先生に地域医療についての講義を行っていただきました。

定本先生は旧第2内科の出身で、多くの関連病院の医長、内科部長を歴任され、イギリス留学などを経て神奈川県中郡二宮町に開業されました。第2内科では肝臓腹腔鏡のスペシャリストとして活躍され、当時第1内科に在籍していた瓜田にも、診療科を越えて腹腔鏡の指導をしてくださいました。現在の縦割りの診療科構成では考えられないような協力関係で、大変お世話になりました。

ハードな地域医療の現状と、地域ニーズに応える柔軟さと社会的責任をお話してくださいました。

埼玉県入間郡三芳町で開業している吉田直哉先生は、認知症やフレイルなど、高齢者が直面する問題について、地域における医療機関の役割と対応について講義をしていただきました。消化器内科とくに肝臓内科医として活躍された吉田先生ですが、地区医師会長も務められ、地域に根ざした医療の重要性を楽しく伝えてくださいました。

 臨床医学7は、M3までの系統講義で学んだ知識を背景として、生体各臓器が共有する免疫系、内分泌系、神経系、生化学的システムなどの理解を深めて、臨床推論力を高め、日常診療で遭遇する症候すべての対応を身につけ、特殊な治療以外はすべて完結できる能力を目指します。アルゴリズムやガイドラインでは対応できない診断困難例に対しても、決して投げ出さず、臨床推論を粘り強く展開し、問題解決するスキルと責任感のある医師の養成を目指します。同時に、地域医療のニーズに柔軟に対応するスキル、そして心の余裕が求められます。地域で活躍する先輩の講義はとても心温まるものでした。学生の記憶に残る講義であり、医師を志したマインドを思い出させる内容でした。

 定本先生、吉田先生、診療を休んで来ていただき、誠にありがとうございました。来年も是非お願いします。

                    文責 瓜田純久

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