昭和大学原田先生と共著した症例報告について
先日、若手の先生から不明熱患者について相談を受けた際に、血管炎の診断におけるFDG/PET-CTの意義について、以前に昭和大学江東豊洲病院総合内科の原田拓先生と共著させていただいた症例報告を思い出し、うってつけの例として紹介しました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33761723/
FDG/PET-CTはがん検診や不明熱の精査に有用な比較的新しい検査です。高額な検査であり、どのような状況で活用すべきか議論がありますが、病歴・診察等の比較的古典的で基本的な技能を駆使した診断が得意な総合診療医も、最新の技術も活用して、様々な手段を組み合わせることが重要であるということのよい例ではないかと思います。(最近では総合診療領域では人工知能を活用した研究が盛んなようです。)
この症例報告の筆頭著者である原田拓先生は、救急外来での忙しい日々の傍、関東を中心に全国の新進気鋭の総合内科医が集うTokyo GIM conferenceを代表世話人として主催され、さらに診断エラー学について日経メディカルの連載でも中心的な役割を果たし、「副作用を診るロジック」「診断エラー学のすすめ」など多数の書籍も執筆されています。
そのような超多忙な環境のなかで、自分自身の経験した症例から得られる教訓を共有するために大変な苦労をされて、この症例報告を執筆される様子を、共著者として見てきました。
その症例報告を、実際に患者さんに役立てるために紹介できたことは、共著者として、症例報告を執筆してきた臨床医として、自分自身のやって来たことにも意味を見出すことができたようで、とても幸せなことでした。
原田先生に改めて感謝したいと思います。
文責:佐々木 陽典
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医局長の宮崎泰斗先生が報道ステーションに出演し、コロナ感染症について解説しました。
新型コロナ感染症の第4波が拡大している4月22日、医局長で感染管理部副部長の宮崎泰斗先生が報道ステーションに出演しました。
冷静沈着な宮崎先生は、全く噛むことがない滑らかな解説で、コロナ感染症対策の現状と問題点を話していました。
この日861人であった東京都新規感染者数ですが、本日は1000名を上回り、大きなピークに向かっています。
この日は大田区内での病院間連携によって、効率的な患者受け入れを目指すことを解説していました。
ゴールデンウイークは昨年よりも航空便、新幹線の予約が多く、とても心配です。宮崎先生、お疲れ様でした。
文責 瓜田純久
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入局の抱負—西江龍太郎先生
沖縄中部病院・北部病院で総合内科として活躍された西江先生が当科に入局してくれました!
4月から一緒にお仕事を始めたばかりですが、すでにその能力・知識、臨床医としての優れた姿勢、温厚で教育熱心な人格に医局員一同、魅了されております!
西江先生から入局にあたっての抱負をいただきました。
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私はこれまでに沖縄県、神奈川県、岐阜県などの病院で内科医師としてのトレーニングを積んできました。そして今回、ご縁があり東邦大学・総合診療科に入局することとなりました。一般的な疾患から、一見診断に悩むような症例まで幅広く対応できる医師となるために、これかも研鑽いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
西江 龍太郎
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復職の抱負―斎藤隆弘先生
斎藤先生は本学卒業後、当科に入局され、総合内科研修のメッカである沖縄で武者修行を終えて、この度、3年ぶりに帰ってきてくれました!
下記の通り、抱負を語ってくれました!
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令和3年度より東邦大学大森病院総合診療内科に復職した齋藤隆弘と申します。
私は初期研修医の2年間を東邦大学大森病院で研修し、3年目に東邦大学大森病院総合診療内科へ入局して、4〜 7年目に沖縄県立中部病院と沖縄県立八重山病院で内科研修(最後の1年間は沖縄県立八重山病院で血液診療)を行いました。
本州の医療機関に戻ってくるのは4年ぶりであり、不安な部分もありますが、common diseaseに関しては内科疾患は経験しましたので、その経験を、診療を通じて患者さんに、教育を通じて後輩に還元したいと考えています。
よろしくお願い致します。
齋藤 隆弘
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入局の抱負―松本愛子先生
松本先生は学生時代から総合診療に興味を持ってくれており、本学卒業後は大森病院で熱心に研修され、この度、当科に入局してくれました!
松本先生に入局に際しての抱負を語ってもらいました。
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令和3年4月に大森病院総合診療科へ入局させていただきました、松本愛子と申します。
大森病院での2年間の初期研修を経て、医師として自分に何ができるのかと色々悩みました。
今は、まずは少しでも患者様の辛さを軽減できるように、日々研鑽を積んでいきたいと考えています。
患者様1人1人にしっかり向き合い、医師として人として少しでも成長できるよう日々精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
松本 愛子
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