第5回漢方ベースキャンプで大学院生の佐藤高広先生がとても楽しい講演を行い、聴衆を魅了しました。
1月29日(水)にお茶の水で開催された第5回漢方ベースキャンプで大学院生の佐藤高広先生がとても楽しい講演を行い、聴衆を魅了しました。
漢方ベースキャンプは順天堂大学、日本医科大学、東京医科歯科大学、そして東邦大学の総合診療科で行っている漢方研究会です。研究会というよりも、総合診療にとって大きな力となる漢方薬を学ぶことが大きな目的です。
感染症大学院生の佐藤先生は学生時代から東洋医学研究会に所属し、漢方に接する機会が多く、決して初心者ではありません。それでも今回は「初心者の漢方薬使用経験」という謙虚な演題で発表に臨みました。漢方薬が奏功した症例を紹介してくれました。
生薬の解説も分かりやすく、生薬をかじった経験など、「初心者」とは程遠い講演に聞き入ってしまいました。
佐藤先生の次は順天堂大学の福井先生が順天堂大学における漢方の使用状況を発表し、診療科により偏りがあることが示されました。最後は東北大学の高山先生が専門医の立場から、多彩な場面での漢方薬の効果を解説してくれました。とくに感染症領域における解説はインパクトがあり、明日の診療につながる講演でした。ありがとうございます。
講演会後にシミュレーターを用いて腹診の練習をしました。佐藤先生も嬉しそうに触っています。
研修医の松本先生も参加し、楽しそうにシミュレーターを触っていました。
「ベースキャンプ」は子供の頃に裏山に作った秘密基地を思い出すノルタルジックなネーミングです。漢方治療を楽しむ、「ニコニコして学ぶ」という姿勢が感じられます。高山先生の講演もとても楽しそうに話してくださり、ベースキャンプのコンセプトとぴったりでした。
会場には宮崎先生、熊手先生、佐々木先生も駆けつけてくれて、ほぼ満席の盛会となりました。佐藤先生、お疲れ様でした。
文責 瓜田純久
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第57回日本糖尿病学会関東甲信越地方会で鹿嶋直康先生、竹下智史先生が貴重な症例を報告しました。
1月18日(土)パシフィコ横浜で開催された第57回日本糖尿病学会関東甲信越地方会で鹿嶋直康先生、竹下智史先生が貴重な症例を報告しました。会場のパシフィコ横浜に隣接する「みなとみらい駅」からは、会場に向かって行列ができるような賑わいでした。「さすが糖尿病学会!恐るべし」と思いヒトの流れにまかせて会場に進むと、着いたのは「釣りフェスティバル2020 in Yokohama」でした。学会場はその隣、会議センターでした。
みぞれが降る寒い土曜日、日本糖尿病学会関東甲信越地方会が開催されました。一般演題が242題も記載された抄録集は、とても地方会とは思えない厚さでした。糖尿病研究がとても活発であることが実感されました。
竹下先生は大森赤十字病院 糖尿病内分泌科で北里博仁先生にご指導いただいています。「糖尿病診療はgeneralである」という北里先生は、血糖管理だけではなく、様々な合併症を幅広く対応する必要性を力説され、総合診療医の竹下先生にとっては、願ってもない環境で研鑽を積んでいます。今回、竹下先生の演題を聴くことはできませんでした(涙)が、抄録から研修の充実ぶりが伝わってきます。北里先生、大変お世話になり、ありがとうございます。
9:50からのセッションで鹿嶋先生は日本に10名しかいないというRothmud-Thomson症候群の症例を発表しました。私も初めてきいた病名で、診断に至っただけでも驚きです。大変勉強になりました。
鹿嶋先生は関東労災病院の糖尿病内分泌内科にお世話になり、浜野久美子先生にご指導いただいております。もうすぐ出向2年になります。浜野先生、貴重な症例発表の機会をいただき、ありがとうございます。引き続きご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
文責 瓜田純久
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第47回日本潰瘍学会・第21回日本神経消化器病学会の合同開催で企画された湘南シンポジウムで講演させていただきました。
2020年1月16日(木)ヒルトン小田原リゾート&スパにて合同開催された第47回日本潰瘍学会と第21回日本神経消化器病学会に参加してきました。湘南シンポジウム「過敏性腸症候群」で講演する機会をいただきました。
尊敬する東海大学消化器内科 鈴木秀和教授が主催された学会は、私の大好きな北条早雲が居城を構えた小田原で開催されました。当日は小田原まで新幹線こだま号で向かいました。こだまはゆっくりですが、のぞみ号と同じようにコンセントが設置され、さらに自由席はガラガラという好条件でした。未完成のスライドを新幹線で完成させる予定で、品川駅でコーヒーを買って乗り込みました。やっとスライドが完成しそうになったのは、小田原駅到着のアナウンスが流れている時間でした。そのとき、携帯が鳴り、直立不動で受け答えしているうちに、小田原駅に着いてしまいました。小田原駅にパソコン、コート、マフラーを抱えて飛び降り、寒風のなかで新幹線ホームで電話での用事を済ませました。その後、東海道線で根府川駅に向かいました。無人駅で改札のない根府川駅に降り立つと、ホームから言える景色は穏やかな太平洋の海が広がっていました。
無人駅とミスマッチと思えるホテルの送迎バスに飛び乗り、会場のホテルに入りました。
総務委員会の会議室から見えるチャペルです。今度は医局員の結婚式で来たいものです。会議が終了し、あわててPC受付に向かいました。
1ヶ月前の講演は糖尿病、10日前の講演は数理モデルであり、久々の消化器関連の講演には少し緊張しました。それでもおなじみの演者に囲まれ、楽しい議論が進行しました。日頃お世話になっている久里浜医療センターの水上先生が写真撮ってくださいました。
司会の金子先生は名古屋大学を卒業後、東邦大学で初期研修をされ、藤田保健衛生大学の教授を務め、現在は地域医療に貢献されています。胆汁酸再吸収障害について、多くの先生から質問をいただきました。60歳以上の演者と司会者で構成されたシルバーシンポジウムでしたが、隣の金澤先生だけがアラフィフでした。
講演が終わって根府川駅に戻り、売店で小田原の焼きちくわを2本買い込んで、缶ビールとともにこだま号に乗り込みました。講演後のビールは格別でした^^;。
医局のみんな、カンファレンスに出席できず、すみませんでした。
文責 瓜田純久
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翻訳に携わらせていただいた書籍が発刊されました!
昨年12月に文旦翻訳者として翻訳に関わらせていただいた下記の2冊の書籍(医学専門書)が発刊されましたので、紹介させていただきます。
誤診はなくせるのか? (医学書院)
監訳:綿貫 聡、徳田 安春
https://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=105581
診断を客観的に分析した世界的名著の邦訳版です。
哲学的な表現も多くて翻訳が難しく、後から読み直して「もっとわかりやすい日本語訳にできれば・・・」との思いを持ちましたが、監訳の先生からは「読み直してみて、哲学的な内容を含んだ名著を日本語の書籍として発刊できたので、翻訳できてよかったと改めて思う。」とのお言葉をいただき、報われた気持ちになりました。
身体所見のメカニズム A to Z ハンドブック 原著第2版 (丸善出版)
監訳:内藤 俊夫、 訳:志水 太郎
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=303442
身体所見・患者所見の仕組みに分け入って詳細に解説した身体診察の教科書です。
上級者向けの教科書だと思いますが、初学者のうちから触れておけば太くて強い知識のBack bone作りに役立ってくれることとおもいます。
慣れない翻訳作業は大変でしたが、仕上がった本の美しさに「自分の翻訳原稿がこんなに立派になったのか!」と感激しました。
より正確でわかりやすい翻訳のために、詳細な点までご確認いただき、何度もやりとりした出版社の担当者に助けられました。
なによりも翻訳を通じて私自身がとても勉強になりました。
機会を与えてくださった徳田先生、綿貫先生、内藤先生、志水先生に心から感謝いたします。
ご興味のある学生・研修医はぜひ手に取ってみてください。
文責:佐々木 陽典
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1月25日(土)午後8:00からNHK Eテレ「チョイス@病気になった時」で「むくみ徹底対策」が再放送されます。
以前に出演させていただいたNHK Eテレ チョイス@病気になった時「むくみ徹底対策」が、視聴者の皆様からの再放送希望が多数とのことで、1月25日(土)午後8:00から再放送されます!
番組に携わらせていただいた身としては、多くの皆様に興味を持っていただき、何度も再放送していただけるとのことで、ありがたい限りです。
お時間がありましたら、是非ご覧ください。
私のスーツ姿がパツパツに見えるのは、「むくみ」ではなく、肥満のせいです(笑)
https://www4.nhk.or.jp/kenko-choice/x/2020-01-25/31/18575/1722236/
文責:佐々木 陽典