鈴木健志先生がお世話になった長岡赤十字病院を表敬訪問してきました。
大学院生の鈴木健志先生がお世話になった長岡赤十字病院を表敬訪問してきました。昭和6年に開設された歴史のある病院ですが、601床の基幹病院であり、病院機能評価3rdG:Ver.1.1の認定を受けています。人口27万人の長岡市の医療の中心として、90年の歴史を刻んできました。
外観も風格がありますが、内装も余裕のあるスペース利用で、待合室ホールには樹木が植えられて度肝を抜かれました。思わず触って本物だと確かめてしまいました。
地域連携を推進しており、エントランスには近隣の医療基幹の地図と連携医師の名前が、職員医師の案内とともに掲示されていました。
総合診療科には鈴木先生の名前が今も残っていました。副院長の山崎先生は長岡高校の先輩です。本当にお世話になりました。ありがとうございます。
地域連携医療機関の中には、鈴木先生の父上の喜多町診療所がありました。
病院長の川嶋先生、副院長の山崎先生と、情報交換をすることができて、大変有意義な時間でした。衝撃的なのは、新潟県全体で医学部に進学する高校生が80名まで減少しているというお話でした。もうすぐ100周年を迎える東邦大学ですが、次の時代には開業医だけではなく、地域の機関病院で臨床と教育の中心となれる人材を育成することだと、思いを強くしました。
夕方は長岡一の美味しい寿司屋さんで、鈴木先生と父上を美味しい魚をいただきました。ありがとうございました!
雪国のはずの長岡は、市街にまったく雪はなく、帰りの新幹線から見える風景も雪景色ではありませんでした。地吹雪の地域で育った私にとっては、穏やかな冬はとてもありがたく思いました。今年は穏やかな年になることを考えながら、新幹線で帰京しました。
文責 瓜田純久
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2月5日(水)にJUGLER講演会@東邦大学を開催致します!
JUGLERとはJapan University General medicine Leadership and Education Roundtable日本大学総合診療リーダーシップ・教育円卓会議の略称のことです。2018年10月に「学会・専門医制度等の既存の枠に囚われず、自分たちの理想の病院総合医」の姿を明確にして、大学病院総合診療科の必要性を発信する」ことを目的に結成された大学病院総合診療科の若手リーダー達の集まりです。
メンバーは発起人の佐賀大学の多胡講師、獨協医科大学志水教授、順天堂大学高橋先生、千葉大学鋪野先生、島根大学和足先生、私(佐々木)からなり、5月の第10回日本プライマリ・ケア連合学会、9月の第19回日本病院総合診療医学会で病院総合医のコア・モジュールを提唱してきました。
今回は相互理解と交流を深める為の昨年10月佐賀大学訪問に引き続いて2月5日(水)-6日(木)にJUGLERのメンバーが揃って東邦大学を訪問してくれることになりました!
そこで、下記の通り、JUGLERメンバー総出演の講演会を開催させていただきます!
先日の私の記事でもご紹介した通り、どの先生も病院総合診療の若手リーダーであるとともに、プレゼンテーション・レクチャーの名手でもあります。
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/soshin/int/news/News20191107.html
学生も含めて若手大歓迎ですので、是非ともご参加ください!
文責:佐々木 陽典
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1月10日(金)にTokyo GIM conference 86が臨床講堂で開催されました!
1月10日(金)に東邦大学大森病院臨床講堂でTokyo GIM conference 86が開催されました。
(代表世話人の原田先生(奥)と3例目をご発表くださった宮司先生(手前))
トップバッターは大森赤十字病院の福井先生と赤石先生(指導医)に大変貴重な症例を発表していただきました。
赤石先生とは初期研修医時代に同じチームのメンバーとして救命センター研修で苦楽を共にした仲です。その後はずっとお会いしておらず、実に15年ぶりの再会でした。赤石先生が留学されていたハワイ大学での共通の知人について盛り上がり、世間は狭いなと感じました(笑)。
福井先生、赤石先生には8番染色体トリソミーを伴う骨髄異形成症候群に合併したベーチェット病様病態の症例をご提示いただきました。JR東京総合病院陶山先生、川崎幸病院宮司先生からの鋭いコメントも含めて、とても勉強になりました。当院医学生の的確なコメントとそれに対する赤石先生の教育的なコメントもさすがでした!
(学生に暖かい視線を向ける赤石先生(左)と症例提示してくださった福井先生(右))
2例目は私から以前にBMJ case reportsに掲載された食思不振・活気不良で受診した下垂体卒中の症例を提示させていただきました
(無料閲覧サイト:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4401949/)。
獨協医科大学朝日先生をはじめ、多くの先生方が早々に診断にたどり着き、的確なコメントをしてくださいました。代表世話人の原田先生が、最近この症例報告を熟読してくださっていたことが判明し、著者冥利に尽きる喜びを感じさせていただきました。
(ふざけたスライドとふざけた姿勢で笑っておりますが、こうみえても真剣に症例提示している私です。)
3例目は川崎幸病院の蕗田先生、宮司先生に非典型的な症状で受診した外国人の大動脈解離の症例を提示していただき、大動脈解離の診断のための単純CTについて詳細に解説していただき、ゲスト・コメンテーターとして同院圷先生にも大変勉強になるコメントをいただきました。
この症例を聞いていて、沖縄での研修時代に、伝説的な指導医に「(例えばグラム染色のように)一つの技能に熟達するということは、その手技の限界・欠点をよく知っていることである。」と指導されたことを思い出しました。日頃、病歴と診察を重視して駆使しているからこそ、「日本語が母国語でない」「認知症・寝たきり、小児」「目撃者のいない意識障害」等の状況では必ずしも病歴聴取があまり参考にならず、「重要な病歴が聴取できていない可能性を念頭において、画像診断や血液検査等の閾値を下げなければならない」ということを総合診療医は認識しており、特に検査所見に重きをおいて診療に当たります。逆に考えると、日頃、病歴や診察を軽視している医師にとってはこれらの患者の検査所見がいかに重要な意味を持つのか認識できず、結果的に診断の遅れにつながるのではないかと感じました。
宮司先生からは非常に明快にまとめられたハンドアウトまでいただき、とても勉強になりました!
今回のTGIMでは当院の学生さんが多数参加してくれ、さらにこちらが唸るような鋭いコメントをして場を盛り上げてくれたことが本当に嬉しかったです。
超多忙にもかかわらず、遅くまでご参加くださり、写真を撮ってくださった瓜田院長にも感謝しております(左端前)。
おかげさまで大変多くの皆様にご参加いただきました!
ご発表いただいた先生方、世話人の皆様、素晴らしいコメントを下さった皆様、そして遅くまでご参加くださった皆様に感謝申し上げます。
文責:佐々木 陽典
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医学教養6の講義で小松史哉先生が「甲状腺とフラクタル次元」について講義しました。
新年早々、1月8日(水)1次限の講義で、大学院生の小松史哉先生が「甲状腺とフラクタル次元」について講義しました。
医学教養はコアカリキュラムに含まれないが、医学生にとって極めて重要な学術的知識を伝えるために設けられた選択講義です。1−3年生を対象としていますが、参加してくれたのは、2年生でした。
はじめに甲状腺についての基礎知識から始まりました。
そして病理所見と甲状腺超音波画像の対比です。濾胞という倉庫をたくさん持つ甲状腺は、独特な画像を呈するように思いますが、意外に肝臓や脾臓と似ており、超音波画像から濾胞を連想することはとてもできません。
甲状腺の次はいよいよ複雑系科学の話になります。総合診療科の数理解析のリーダーである小松先生は、とても解りやすく話してくれました。
最後は、超音波がなぜ写るか?どんな大きさまで写るか?生体での音速は?
など高校生の講義のような話を交えて、超音波の面白さにお話しは及びました。
講義を終えて、ほっとした小松先生。いい笑顔です。Good job!!
医学教養の講義は総合診療科として力を入れている分野の一つです。他大学では絶対に聴けない講義であることは間違いありません。来年は春学期の開講となります。小松先生、次回もよろしくお願いします。
文責 瓜田純久
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1/10(金)にTokyo GIM conference 86が大森病院で開催されます!!
1/10(金)にTokyo GIM conference 86が東邦大学医療センター大森病院で開催されます!
Tokyo GIM conferenceは関東を中心に全国の新進気鋭の総合内科医が集い、興味深い症例に関して熱い議論を交わす症例検討会です。
Tokyo GIM conference 60が当院で開催されて以来、2回目の当院での開催の機会を得ました!
原田先生の御尽力で近隣でいつもお世話になっている大森赤十字病院、川崎幸病院に貴重な症例をご提示いただけるとのことで、ホスト病院として私も1症例を提示させていただきます。
ぜひご興味のある方はご参加ください。
学生さんも大歓迎です!
文責:佐々木 陽典
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