私は東邦大学付属医療センター大森病院にて初期研修を2年間行い、その後東邦大学大森病院の総合診療科に入局しました。総合診療科にて1年間後期研修医として勉強したのち、4年目から沖縄県の県立中部病院・県立北部病院を半年ずつ研修させていただいております。沖縄県立中部病院では呼吸器内科・感染症内科・救命救急センターを2ヶ月ずつ、北部病院では総合内科を研修しています。
それぞれの診療科に特色があり非常に楽しさや大変さがあります。中部病院の救命救急センターでは小児科・外科・内科と非常に広い範囲のファーストタッチ・初療を経験しました。大学では縫合などは多くは経験していなかったので上級医に指導いただきながら経験させて頂き非常に有意義で楽しかったです。また内科の重症疾患の初療では大学で学んできた知識や経験では通用する部分と通用しない部分があります。通用した部分に関しては今まで大学で学んできた事はやはりどこに行っても大切なことと感じ、通用しなかった部分に関してはもっと勉強する必要があり新しい学びの機会を頂けたと感じています。内科研修全般に言えることですが、大学で学んだ上級医とのディスカッションや毎週土曜日朝7時からの勉強会で得た知識は自分の血や武器となり非常に役に立っています。欲を言うと自分たちの行っている治療に関してup to dateやNEJMなどの文献を精読しておいたほうが自分の行っている診療に説得力を持たせることができたと感じています。沖縄であと3−4年研修させていただく予定ですが、より一層臨床能力・経験の獲得に力を入れて大学に戻りたいと感じています。