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臨床医学7で本学先輩の定本貴明先生(昭和55年卒)、吉田直哉先生(昭和56年卒)が医学部4年生に地域医療に関して講義し、多くの学生が参加してくれました。

 6月3日(月)午後Ⅳ時限の講義では埼玉県で開業されている吉田直哉先生、Ⅴ時限では定本貴明先生に地域医療についての講義を行っていただきました。

定本先生は旧第2内科の出身で、多くの関連病院の医長、内科部長を歴任され、イギリス留学などを経て神奈川県中郡二宮町に開業されました。第2内科では肝臓腹腔鏡のスペシャリストとして活躍され、当時第1内科に在籍していた瓜田にも、診療科を越えて腹腔鏡の指導をしてくださいました。現在の縦割りの診療科構成では考えられないような協力関係で、大変お世話になりました。

ハードな地域医療の現状と、地域ニーズに応える柔軟さと社会的責任をお話してくださいました。

埼玉県入間郡三芳町で開業している吉田直哉先生は、認知症やフレイルなど、高齢者が直面する問題について、地域における医療機関の役割と対応について講義をしていただきました。消化器内科とくに肝臓内科医として活躍された吉田先生ですが、地区医師会長も務められ、地域に根ざした医療の重要性を楽しく伝えてくださいました。

 臨床医学7は、M3までの系統講義で学んだ知識を背景として、生体各臓器が共有する免疫系、内分泌系、神経系、生化学的システムなどの理解を深めて、臨床推論力を高め、日常診療で遭遇する症候すべての対応を身につけ、特殊な治療以外はすべて完結できる能力を目指します。アルゴリズムやガイドラインでは対応できない診断困難例に対しても、決して投げ出さず、臨床推論を粘り強く展開し、問題解決するスキルと責任感のある医師の養成を目指します。同時に、地域医療のニーズに柔軟に対応するスキル、そして心の余裕が求められます。地域で活躍する先輩の講義はとても心温まるものでした。学生の記憶に残る講義であり、医師を志したマインドを思い出させる内容でした。

 定本先生、吉田先生、診療を休んで来ていただき、誠にありがとうございました。来年も是非お願いします。

                    文責 瓜田純久

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第92回日本産業衛生学会で講演させていただきました。

2019年5月22日(水)~25日(土)、名古屋国際会議場にて開催された第92回日本産業衛生学会のランチョンセミナーで講演させていただきました。

機能性食品として注目されるヨーグルトですが、上部消化管に対する効果を持ったものは極めて少ないのが現状です。その中で、BF-1はヘリコバクターにも抗菌作用があり、同時に消化管運動を改善し、腹部症状を改善すること、そしてストレスを減じる作用があることを報告しました。東京に戻ってから14年、ヤクルトさんとの共同研究です。満員の会場はとても熱気に溢れていました。

講演後は、座長を担当していただいた順天堂大学の谷川先生とひつまぶしの店へ!名古屋めしを堪能しました。

 その後は一路、松本へ。

松本クラフトフェアに参加し、陶器を購入。その後は、一度行きたかった近代教育発祥の開智学校を訪問しました。

1876年に松本市街地を流れる女鳥羽川沿いに建てられ、小学校校舎として 90 年近く使用された後、1963年に新校舎建築に伴い役目を終えました。文明開化の進展した当時、外国からの西洋建築受容の様子を示す擬洋風建築を代表するとともに、近代教育の黎明を象徴する学校建築として評価されています。一市一校制度の時期には、8000名を超える児童が学んでいたと記載されています。

 開智学校を卒業し、文部次官も務めた澤柳政太郎氏が卒業生として紹介されていました。成城学園の学祖である澤柳は、大正2年に

「今日の教育は大人が大人の考えで児童に要求する嫌いが極めて多すぎると存じます。」

と述べてます。また、

「今日の学生は元気なるべき場所に元気ならずして、従順なるべき場所に帰ってわがままを主張する傾きがある。」

「真面目なる事に対しては知らざるがごとくし、正当の要求も道理のある議論もなさず、かえってつまらぬことに関しては、あるいはやかましくいい、あるいは臆面もなく要求する。」

「現代の学生は相集まっては衆力を頼んで多少の元気を示すけれども、単独には実に育児の内容に見える。」

と令和の時代と重なって見えてしまいます。

 明日からの医学教育に、新たな気持ちで取り組む元気を開智学校からいただきました。学都 松本!とても有意義な時間となりました。ありがとうございます。

                                        文責 瓜田純久

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令和第1号となる石井先生の学位授与式が執り行われました!

 5月30日に、当科で助教として医局の中心的役割を果たし、獨協医科大学埼玉医療センター総合診療科へ講師として栄転された石井孝政先生の学位授与式が東邦大学医学部で執り行われました。

 学位論文は日本感染症学会の公式英文雑誌であるJournal of Infection and Chemotherapyに掲載された伝染性単核球症に関する論文“Clinical differentiation of infectious mononucleosis that is caused by Epstein-Barr virus or cytomegalovirus: A single-center case-control study in Japan”です。

https://www.jiac-j.com/article/S1341-321X(19)30031-5/pdf

 石井先生は平成16年に金沢医科大学を卒業後、東邦大学医学部付属大森病院で卒後初期・後期臨床研修を修め、平成20年には当科レジデントを経て東海大学医学部付属病院循環器内科等で5年半に渡って循環器領域で研鑽を積み、平成26年に当科に助教として戻って来てくださいました。

 戻られてからは、東海大学で得た知識・経験を踏まえ、「循環器疾患の診療ができる急性期に強い総合医」として、時には、「鬼軍曹」のごとく厳しく熱く若手の指導にあたり、臨床・教育・研究をリードしてくれました。

 これらの功績や臨床・教育に対する姿勢が高く評価され、5月から獨協医科大学埼玉医療センター総合診療科へ講師として栄転され、現在は新天地でご活躍です。

本学としては令和第1号の学位とのことで、めでたい限りです!

石井先生、おめでとうございました!

緊張の面持ちで高松学長とツーショット!

文責:佐々木 陽典

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6月4日に大森病院で第8回大田区総合診療研究会が開催されます。

 大森/蒲田/田園調布医師会と当科との恒例の交流の場となっている大田区総合診療研究会が下記の日程・内容で開催されます。

 今回は「認知症診断のPitfall」と題して、印象的だった症例2症例を発表させていただきたいと思います。

 この会では、毎年、地元医師会の経験豊富な先生方から鋭いご指摘をいただき、活発な議論が行われ、私たち医局員も大変勉強になっています。情報交換会で開業医の先生方ならではのご苦労などを直接お話いただけることも貴重な機会だと思います。

 ご参加希望の方は是非お問い合わせください。

文責:佐々木

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5月19日に京都で開催された日本プライマリ・ケア連合学会でJUGLERの一員としてセッションに登壇致しました。

 JUGLERとは、佐賀大学多胡先生の呼びかけのもと、昨今の大学病院総合診療科の現状に危機感を抱き、解決策を見出すべく昨年10月から活動を継続しているJapan University General Medicine Leadership and Education Roundtable(獨協大学志水先生発案)の略称です。

 現在は、佐賀大学多胡先生、獨協医科大学志水先生、千葉大学鋪野先生、順天堂大学高橋先生、島根大学和足先生、私の6名がコア・メンバーですが、どんどん仲間の輪が広がっています。

 既存の学会や専門医制度の枠にとらわれず、若手のリーダーたちで自由に議論して自分たちの「理想の病院総合医」の姿を明確にして大学病院総合診療科の必要性を発信してゆくことを使命としており、5月19日に京都で開催された日本プライマリ・ケア連合学会では、若手医師にもイメージしやすい「理想の病院総合医」を共有すべく「病院総合医のコア・モジュール」について提言・議論を行いました。

 予想を遥かに上回る数の先生方にご参加頂き、インタラクティブな進行方法で実りあるディスカッションを行うことができました。また、多くの先生方から励ましのコメントをいただき、「大学病院に総合診療部門は必須である」との確信を強めました。

 引き続き、若手の先生方にあるべき病院総合診療医像を明示し、全国の大学で環境や背景の違いを共有し、その垣根を越え、病院総合医ひいてはこの領域の未来のリーダーを育成すべく、活動を続けて参りたいと思います。

 ご参加、ご協力、ご指導いただいた各方面の先生方、誠にありがとうございました。

私だけお腹がすごく出ていて笑ってしまいましたが、(私以外は)カッコよくて素敵な写真です!

Mentimeterを利用した会場からのご意見・ご質問に見入っているメンバー達

セッション後の記念撮影です。

文責:佐々木 陽典

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