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【医療者・医学生向け】特集を企画した雑誌medicina(メディチーナ)が発行されました!


medicina(メディチーナ)は1949年に刊行された歴史ある医学系商業雑誌です。私自身、血液
ガスや電解質の勉強のために初めて購入した雑誌がmedicinaでした。
今回、そのmedicinaの特集を企画させていただく機会をいただきました。
テーマは「スクリーニング血液検査の素朴な“?”から始める“深み”のある日常診療」です。
私自身が「ここがポイント!」、「研修医に教えたい!」、「気になる…」と感じてきたトピックを新
進気鋭の先生方にご執筆いただきました。当科の前田先生、小松先生、佐藤先生、森先生、
繁田先生、中村先生も頑張って書いてくれました!
読んでいて面白くてタメになる内容に仕上がったと自負しております。
大森病院の研修医室・総合診療科外来・医局には置いておきますが、内容を見てマイ
medicinaが欲しいと感じた方は、ぜひご購入され、ご一読ください。
ご執筆くださった先生方、企画・校閲等の労をお取りくださった医学書院の皆様に感謝申し上
げます。
購入サイト:https://www.igaku-shoin.co.jp/journal/detail/41470
Amazonでも購入できます(URLが長いので掲載しておりません)。

繁田先生は一人で5項目も書き上げてくれました!!

文責:佐々木 陽典

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沖縄県立中部病院で講演の機会をいただきました。

ご報告が遅くなってしまいましたが、先月の11日(3月11日)に、私が東邦大学を卒業後に3年半にわたって研鑽を積ませていただいた沖縄県立中部病院を訪問する機会をいただきました。

2010年に私が中部病院に研修に行った当時から直属の上司として指導いただいた玉城和光院長病院長を3月いっぱいで定年のため、退任されるということで、昨年7月に教授職を拝命したご報告ができるようにと取り計らいいただき、数年ぶりに訪れることができました。また、講演の機会をいただけただけでなく、内科、小児科、救急科等との教育・研修での連携についても合意形成の機会をいただき、ハワイ大学事務所ディレクターの内原先生ともじっくり総合診療医の育成に関してお話する機会をいただきました(緊張しました!)。

お世話になった多くの指導医の先生方、そして共に学んだ同僚の先生方とも久しぶりにお会いできました。皆さんとても刺激として変わらず過ごされている様子を見て、安堵すると共に、とても勇気づけられました。自分のやりたい仕事に精一杯向き合っている中部病院の皆さんは、やっぱりとも眩しかったです。

数年ぶりに訪れてみて、私にとって沖縄県立中部病院は青春を過ごした場所であり、永遠の聖地であり、医師としての故郷だという思いを新たにしました。そして何より「自分だけ太ってゆき、見た目も心も歳をとってしまっていて恥ずかしい」と痛感しました。

 臨床だけでなく、なお一層、教育、研究、体重管理に励みたいとの思いを新たにしております。

講演の写真も撮っていただきました!

手前の写真の中央が若かりし頃の私です(今より20kg軽かったと思います)。

2025/4/11

文責:佐々木 陽典

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部活動T-MATのメンバーがメディカルラリーで受賞されました!

T-MATは救急医療、医療手技を実践的に学年や学部を超えて学び合う東邦大学医学部の部活であり、主に東邦大学の医学部と看護部の学生が日々、勉強と実技の取得に励んでいます。実際に、この部活で腕を磨き、救急医療の最前線で活躍しているOBも多数おり、当科のスタッフにも複数のOBが在籍しております。

(部活公式サイト:https://www.tohouniv-omori.com/circles/t-mat/

2024年7月から私が顧問を務めるようになり、彼らの一生懸命な姿を見てきましたが、この度、一部メンバーにより構成されているチームHelfenが、3月23日に開催された「学生メディカルラリー2025で、見事「チームビルディング」部門で第一位に輝きました!

医学的知識や技能の取得は当然大切なことですが、彼らは学生ですから、これから、知識や技術を身につける機会はまだまだ多く、現時点での到達度はあまり問題ではないのかもしれません。

一方で、「チーム/多職種で協働する」資質の涵養に知識の習得のように単純ではないことを考えると、彼らが複数の部門のなかでも学生のうちに「チームビルディング」で優秀な成績を修めて表彰されたことの意義は大きく、大変誇りに思います。

私自身は「名ばかり顧問」で、あまり指導する機会もなく、彼らの成長を見守るだけの存在ですが、彼らの頑張りを讃えたいと思います。

お疲れ様!おめでとう!

文責:佐々木 陽典

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広報誌「おかげさん」に関する原稿を掲載させていただきました。

明けましておめでとうございます。

昨年も大変多くの皆様にご支援いただき、ありがとうございました。

今年も引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

当院広報誌「おかげさん」に当科での頭痛への取り組みに関する原稿を掲載させていただきましたので、こちらにも掲示させていただきます。

カレンダー

自動的に生成された説明

https://www.omori.med.toho-u.ac.jp/iryo_kankei/okagesan/index.html

総合診療・急病センターにおける頭痛診療

〜致命的疾患の除外から片頭痛の最新治療まで〜

総合診療・急病センター 教授 佐々木 陽典

総合診療・急病センターは当院の入り口として、様々な頭痛の初期対応をしており、専門医と連携しつつ、緊急性の高い頭痛の迅速な診断から片頭痛や緊張型頭痛、更に低髄液圧症候群まで、幅広く頭痛の診療を行っております。

  • 病歴聴取と画像診断を駆使して頭痛を的確に診断し患者さんに安心を届ける

頭痛のほとんどは生命や予後に影響しない良性疾患によるものです。しかし、危険な頭痛が隠れていることもあり、患者さんも「脳に何か異常があるのでは?」としばしば不安を抱えて受診されます。従って、片頭痛等のよくある頭痛の診療に精通しつつ、危険な頭痛の兆候を見抜いて鑑別診断を行い、患者さんに安心していただくことが当センターの責務だと考えております。頭蓋内出血、髄膜炎、巨細胞性動脈炎、脳動脈解離、可逆性脳血管攣縮症候群等の危険な頭痛から副鼻腔炎、後頭神経痛、緊張型頭痛、低髄液圧症候群等まで、様々な頭痛に対して特徴的病歴を手掛かりにした迅速で適切な診療に尽力しております。

  • 未診断の片頭痛を拾い上げて新しい治療薬で寛解を目指す

 片頭痛は最もよく見られる頭痛の一つですが、適切な診断を受けないまま苦しんでいる患者さんは少なくありません。当センターでは、頭痛で受診される患者さんにとどまらず、鎮痛薬使用歴の聴取を通じて未診断の片頭痛患者さんの拾い上げに努めています。また、当センターでは頭痛発作の治療のみならず、頭痛発作を月2回以下に減らせるよう予防にも注力しています。さらに2021年に登場したカルシトニン受容体関連ペプチド(CGRP)抗体製剤という特効薬を用いることで、発作ゼロを目指せるようになっています。

  • 低髄液圧症候群を診断し治療する(麻酔科ペインクリニックと連携)

 低髄液圧症候群は、脳脊髄液が漏れることが原因で、立ったり座ったりすると悪化する「起立性頭痛」を引き起こす疾患です。「仕事や学校に通えなくなる頭痛」の原因の一つにもなり、診断されずに長年悩む方も少なくありません。当センターでは麻酔科ペインクリニックと連携して、この低髄液圧症候群の診療にも取り組んでいます。

文責:佐々木陽典

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JHospital Network journal clubに当院研修医がまとめた「腓返り」に関する論文解説が掲載されました.

日本全国の研修病院の実臨床現場で活躍している総合内科医により運営されているJHospitalist Networkが運営しているJournal Clubというサイトがあります。

http://hospitalist.jp/journal-club/

学術論文の結果が「自分の患者さんにいかに活用できるか?」という観点から、エビデンスに基づいて科学的・批判的に吟味して、共有するサイトであり、インターネットから無料ですぐにアクセスできるので、以前から活用させていただいておりました。
この度、このサイトへの投稿に参加させていただける貴重な機会をいただき、2020年度から当科も参加させていただいております。

この度、当院初期研修医の潘家琳先生が「ビタミンK2は夜間のこむら返りを減少させるか?」という内容で、JAMA internal medicineに掲載された最新の論文について分析・解説してくれた内容が公開されました。

ぜひご覧ください。

https://hospi.sakura.ne.jp/wp/wp-content/themes/generalist/img/medical/jc_20250106_toho-u.pdf

文責:佐々木陽典

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