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数学・物理愛好家集団「湧源クラブ」で講演しました。

12月16日(日)に数学・物理愛好家集団「湧源クラブ」で講演させていただきました。湧源クラブは「数理の翼」という数学愛好家の高校生・大学生の集団で、フィールズ賞受賞者など日本の高名な数学者が支援しています。数理の翼の研修会に参加した高校生が、大学生になってからも数学をキーワードに作った交流団体が湧源クラブです。その、関東支部冬の地方会で講演をする機会をいただきました。

 

当日は小雨のなか、呑み会含めて32名の会員が参加してくれました。臨床医学において、数学が意外に役立っていることを説明しました。東京大学理科1類の学生さんがもっとも多く参加していただきましたが、驚いたことに高校生6名、中学生1名が参加してくれました。多く質問を頂戴し、講演時間の2時間はあっという間に過ぎました。

 

生まれて初めてカーディガンで講演しました((@@;)。数学科の大学生が多かったのですが、たくさんの質問をいただきました。当初、講演会だけに参加する予定だった学生さんも、居酒屋での懇親会に大勢参加していただき、「数学と医学の距離がこんなに近いと思わなかった」とは数学科の理科1類のO君、「東大に入ってから聞いた講義でもっともエキサイティングでした」と話してくれたのは、理科3類のK君でした。「数学のジェネラリストになりたい!」と言ってくれたのは、お茶の水女子大学数学科のTさん。「全国大会で講演してほしい」とヨイショしてくれたN君、そして委員長の慶応大学物理学科Kさん、本当にお世話になりました。

終了してから隣駅の居酒屋とり八で打ち上げです。いやはや、みんな食べる食べる\(◎o◎)/! 明るい農村のボトルを横目に、酒も進みました。

 

 

 

 

急遽、懇親会参加を決めてくれたK君、「総合診療医を目指す!」と宣言してくれました。幹事のN君、雨の中、会場前で出迎えてくれて、ありがとうございました。

最年長47才、OBのOさん、楽しい酒をありがとうございます。

同じペースでビールを飲んでくれたO君。飲めないM君、石川遼くんにそっくりな高校1年K君、将来が楽しみです。

数学と愉快な仲間たち。とても楽しい時間を過ごしました。また呑みに行きましょう。

 文責 瓜田純久

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2018年日本内科学会認定総合内科専門医に4名が合格しました。

2018年日本内科学会認定総合内科専門医に4名が合格しました。

2018年9月9日に開催されました日本内科学会認定総合内科専門医試験に、医局長の宮崎泰斗先生、助教の貴島祥先生、竹本育聖先生、熊手絵璃先生が合格しました。それぞれ、感染症、がん診療、糖尿病、東洋医学などのサブスペシャリティをもつ指導医ですが、9月15日に開催された日本病院総合診療医学会総会の直前にもかかわらず、さらりとクリアしてくれました。あっぱれ!!

日本内科学会認定総合内科専門医試験は年々難化傾向であり、合格率が低下している試験で、指導医としてはプレッシャーのかかる試験でした。これで、東邦大学総合診療・救急医学講座の助教はすべて日本内科学会認定総合内科専門医となりました。

総合診療科の指導医の力量を再確認できました。みな、学会直前の試験、お疲れさまでした。次のステップに向かって、また頑張りましょう。

 

               文責 瓜田純久

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前田正先生が日本感染症学会指導医に認定されました。

前田正先生が日本感染症学会指導医に認定されました。

 

日本感染症学会では、以下の基準を満たした場合、感染症指導医の申請を受け付けています。

(1)感染症専門医取得後5年を経た者。
(2)本学会の研修カリキュラムに基づく研修を指導できる者。
(3)指導医講習会へ参加した者。

 

東邦大学 総合診療科の前田正先生(2005年卒)が、総合診療科設立14年目で、初めての日本感染症学会指導医として認定されました。

前田先生は東邦大学を卒業し、迷った末に総合診療科に入局してくれました。研修医時代から感染症に興味をもち、総合診療科に入局後は、感染症・微生物学講座の舘田一博教授(日本感染症学会 理事長)のもとで指導を受けました。その後、関東労災病院でも勉強する機会をいただき、2013年に感染症専門医を取得しました。それから5年、待望の指導医として認定されました。現在は感染症を中心に、総合診療科の指導医として、病棟外来そして研修医教育に活躍しています。

 前田先生、あっぱれです。これからは、先生の指導で多くの感染症専門医を育ててください。医局員がみな内科専門医、感染症専門医を取得できる医局を目指しています。多くのレジデント、研修医の先生が感染症診療の勉強に来てくれることを期待しています。

 文責 瓜田純久

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第14回東京総合診療カンファレンスが東邦大学医学部で行われました。

11月29日に東京総合診療カンファレンスは順天堂大学総合診療科、聖マリアンナ医科大学総合診療科、日本医科大学総合診療科と当科が主催するす症例検討会で、年に2回開催されており、第14回目となる今回は当科が主幹で開催いたしました。回を重ねるごとに参加者も増え、今回は昭和大学、独協医科大学埼玉医療センター、海老名総合病院からもご参加いただきました。

1症例目は、順天堂大学の村井謙治先生に、「慢性骨髄炎で長期療養中に下腿潰瘍が出現した一例」のタイトルで症例提示をしていただきました。若年時より慢性骨髄炎を繰り返した後に出現した下腿潰瘍の症例であり、生検により有棘細胞癌と判明した一例でした。慢性炎症が癌の発生墓地となったと考察され、繰り返す皮膚病変を見たら常に「生検」を考慮しなければいけない、という、まさしくClinical pearl “Tissue is issue.”の重要性を痛感した症例でした。

2症例目は、当院1年目研修医の判治永律香先生が「Goblins had gone, ghosts came.」のタイトルで発表されました。86歳女性が意識障害で搬送され、TTPの診断で血漿交換を行いましたが改善せず、最終的にビタミンB12(コバラミン)欠乏による血栓性微小血管障害症の診断に至った一例でした。同疾患は一般的に先天性疾患に分類されるため、「86歳で先天性疾患を発症することはないだろう。」との早期閉鎖が診断の遅れにつながったとのことでしたが、当科が誇るザ・ジェネラリスト:佐々木先生のチームだから救命し得た症例と思います。また順天堂大学の内藤教授の巧みな進行で議論を盛り上げていただきました。

カンファレンス終了後の懇親会にも多くの方々にご参加いただき、こちらも大いに盛り上がりました。

 

当院研修医の判治先生。1年目とは思えない見事な発表でした。

多くの施設から、多くの方にご参加いただきました。

本学5年生も会に参加していただき、活躍してもらいました。

 

文責:石井孝政

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大田区プライマリケア症例研究会を開催しました。

11月30日(金)大田区プライマリケア症研究会—高齢者編—を開催しました。

初めに、在宅診療で東京都のオピニオンリーダーである高瀬先生が、在宅診療における便秘への対応、さらにポリファーマシー対策における消化管機能改善薬、防御因子製剤の取り扱いについて、大変興味深い講演をされました。ポリファーマシー症例では、まず胃腸薬をすべてやめることから始める、という目から鱗の提案がありました。次に、2月に横浜で開業した渡辺利泰先生が地域医療における便秘治療について講演してくれました。がん薬物療法専門医である渡辺先生ですが、高齢者から小児まで、便秘治療の現状を報告してくれました。

最後のパネルディスカッションには、消化管運動に造詣が深い財裕明先生が加わり、南雲先生の軽妙な司会で活発な議論が繰り広げられました。在宅診療での対応、摘便の重要性、メンタル疾患やパーキンソン病などの困難例への対応が議論されました。

議論は懇親会の場でも続き、同窓会館に用意された料理はあっという間になくなりました。

前日の東京総合診療カンファレンスに続いて、連夜の研究会となりました。前日のビタミンB12代謝異常の症例、骨髄炎から有棘細胞癌を発症した症例、そして本日は便秘困難例と、改めて総合診療の面白さと、東邦大学 総合診療科の多士済々の医局員たちをみて、総合診療科の重要性を痛感しました。

遅くまで議論いただき、ありがとうございました。

 

                        文責 瓜田純久

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