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本学卒業生の甲藤先生の症例報告が日本病院総合診療医学会雑誌に掲載されました。

昨年度に本学を卒業して東京医科大学八王子医療センターで初期研修医1年目の甲藤大智先生が執筆された症例報告「メトトレキサートで治療中に原発性子宮リンパ腫と診断された高齢関節リウマチの1例 」が先月発行された日本病院総合診療医学会雑誌 2022:18(6) に掲載されました。

 甲藤先生は学生時代から総合診療に興味を持ち、英語での症例報告にも挑戦する意欲旺盛な熱意の持ち主です。熱意と粘り強さと実直さが印象的でしたが、母校を離れ、新しい環境で多忙臨床研究の日々のなかで研修医1年目の11月に症例報告を見事に掲載するとは思っておらず、その成長ぶりに驚きました。症例報告の内容も素晴らしく、症例の貴重さや報告の意義が明快に示された優れた考察がなされており、とても勉強になる症例報告でした。

 八王子医療センターで大変素晴らしい指導を受けて充実した研修を受けていることがわかり、大変嬉しく思います。またご指導くださっている先生方にも感謝の気持ちでいっぱいです。

 甲藤先生、がんばりましたね!おめでとう!!

文責:佐々木 陽典

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第13回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会大会のシンポジウムにおいて、繁田知之先生、中村雄介先生が発表しました。

 新型コロナ感染症の第8波の影響でWEB開催となった第13回日本安定同位体・生体ガス医学応用学会大会のシンポジウムにおいて、繁田知之先生、中村雄介先生が発表をしました。

当初は徳島で開催予定であり、繁田先生、中村先生は徳島出張を楽しみにしておりました。残念ながらWEB開催となったので、テンションが下降気味かと心配しましたが、素晴らしい発表をしてくれました。

最初に中村先生が13C-プロピオン酸呼気試験の有用性と臨床応用の限界について発表してくれました。血中ビタミンB12濃度が正常でも、補酵素として十分な活性を持っていない症例の可能性について言及しました。中村先生、大変お疲れ様でした。

続いて繁田先生が13C-プロピオン酸呼気試験の動物実験の結果について報告しました。アルコール摂取とビタミンB12代謝については多くの報告がありますが、血中濃度がビタミンB12活性を正確に反映しているとは言えないようです。

また、繁田先生は一般演題でもレベスティブによってQOLが大きく改善した症例を報告してくれました。

短腸症候群は人工肛門からの排液コントロールに苦慮します。7−8Lの排液のため、頻回に点滴を要することになり、患者さんの生活は大きく制限されてしまいます。今回、GLP-2アナログ製剤を実施し、点滴が不要になった症例を報告してくれました。

また繁田先生は驚いたことに、DPP-IV阻害薬を併用すると、さらに効果が得られるのではないかと考察し、参加者を驚かせていました。確かに注射回数を減らすことができれば、さらに生活の質が向上します。

繁田先生、中村先生、発表ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。

                   文責 瓜田純久

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東京医科大学八王子医療センターから甲藤大智先生が医学教養6の講義に来てくれました。

9月14日(水)3時限目に東京医科大学八王子医療センターで初期研修を行っている甲藤大智先生が医学教養6の講義に来てくれました。

甲藤大智先生はこの4月に本学を卒業され、東京医科大学八王子医療センターで初期研修を開始されました。東邦大学で導入された大学院講義聴講制度に参加した初めての学生でした。東邦大学での学生生活を振り返って、楽しく学ぶヒントを教えてくれました。

バスケット部の写真と同期入職の研修医仲間を紹介してくれました。現在は研修医寮で充実した毎日を過ごしています。

8月に開催された第23回日本病院総合診療医学会で報告した子宮原発悪性リンパ腫の症例についてお話しいただきました。初期研修5ヶ月目で発表に至った経緯と苦労話を披露してくれました。

ご指導いただいた青木教授への感謝も忘れていません。

コロナ感染症に翻弄された学生時代でした。今も苦労は続いておりますが、PPEを着ての心臓マッサージの大変さを力説していました。

講義のお礼はカツ丼です。あっと言う間に平らげてしまいました。講義後は学生さんから多くの質問が出され、甲藤先生は丁寧にそして楽しそうに答えてくれました。寝ている学生は一人もいませんでしたね。

 甲藤先生、忙しい中に講義に来ていただき、誠にありがとうございます。来年もぜひ講義をお願いします。

            文責 瓜田純久

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繁田知之先生が大森病院CPCで難解な症例を報告しました。

9月14日(水)に開催された大森病院CPCで繁田知之先生が「消化管穿孔が疑われたMSSA敗血症の一例」を発表しました。

今年の正月に来院され、加速度的に病状が悪化した症例でした。意識障害で来院され、低血糖、循環血液量減少性ショックを呈しておりました。乳酸アシドーシスがあり、CTでは腹水、腹腔内free airが見られたことから、消化管穿孔による敗血症が疑われました。ICUで大量補益、抗菌薬投与が開始されましたが、反応せず、来院から17時間後に亡くなられました。

佐々木先生の進行で多くの疑問点が示され、学生さんとともにディスカッションが行われました。前立腺癌、糖尿病の既往があるものの、どうして急に意識障害に至ったのか、喧々諤々の議論がありました。

 その後、病理解剖の結果が報告されました。

病理結果では消化管穿孔は認められず、尿路閉塞を基盤とする化膿性腎盂腎炎、壊死性膀胱炎、精巣上体炎の所見が示され、膿瘍内からはグラム陽性球菌が検出されました。

病理の渋谷教授からも解説があり、意外な結果に会場は静まり返っていました。同時に病理解剖の激減する現状についても説明があり、さらに会場は凍り付いてしまいました。

腹腔内遊離ガス像がどうして生じたのか、尿道バルーンを留置していたにもかかわらず、十分なドレナージとならなかった理由など、病理解剖を行っても疑問点が残る内容でした。

 繁田先生はDNARの方針となった高齢者への治療が、不十分ではないかと反省点を述べておりました。臨床現場では担癌患者さんや超高齢者など、治療を過度に緩めてしまい、本来治るはずの病状が放置されているのではないかと危惧する場面もないわけではありません。学びの多いCPCとなりました。会場には東京医科大学八王子医療センターから甲藤大智先生、福島県立医科大学から吉田一隆先生が参加され、会場を盛り上げてくれました。

 発表の繁田先生、司会の佐々木先生、お疲れ様でした。研修医の心に残るCPCであったと思います。渋谷教授、丁寧な解説ありがとうございました。

                   文責 瓜田純久

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医学教養6「複雑系科学入門」第14回目の講義で、初期研修医 林優作先生が素晴らしいお話をしてくれました

9月7日(水)3時限目、医学教養6「複雑系科学入門」第14回目の講義で、初期研修医 林優作先生が素晴らしいお話をしてくれました。

昨年は遠隔講義でしたが、今年は対面で実施することができました。最初は複雑系科学とは何か、還元主義と対比してわかりやすく説明してくれました。

そして「卒業論文」について、その面白さと大変さを話してくれました。日本内科学会総会で優秀賞を受賞した研究テーマである「セルオートマトンによる感染症拡大モデル」についてわかりやすく話してくれました。新型コロナ感染拡大が持続するなかで、学生たちは熱心に聞いてくれました。

最後は学生が最も心配な試験対策です。CBT, 総合試験の対策、勉強習慣の確立など実践的な内容に学生は引き込まれて行きました。特にOSCEについてはフィードバックがないことが問題であると強調していました。

最後は質問コーナーです。「部活と取り組み方」「研修病院の選び方」「家庭教師バイトについて」「医師になって女性にモテるようになったか?」「英語の勉強は?」「留学について」など、多くの質問が飛び出し、林先生もタジタジでした。それでも、大森病院は朝夕食が無料、給料が良い、市中病院と同等以上に患者さんを診ることができる!など、大森病院をプッシュしてくれました。ありがとうございます!

 当直明けにも関わらず、熱い講義に学生たちは最後に拍手で応えてくれました。林先生、素晴らしい講義をありがとうございました。来年も是非お願いします。

                         文責 瓜田純久

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