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第57回日本糖尿病学会関東甲信越地方会で鹿嶋直康先生、竹下智史先生が貴重な症例を報告しました。

1月18日(土)パシフィコ横浜で開催された第57回日本糖尿病学会関東甲信越地方会で鹿嶋直康先生、竹下智史先生が貴重な症例を報告しました。会場のパシフィコ横浜に隣接する「みなとみらい駅」からは、会場に向かって行列ができるような賑わいでした。「さすが糖尿病学会!恐るべし」と思いヒトの流れにまかせて会場に進むと、着いたのは「釣りフェスティバル2020 in Yokohama」でした。学会場はその隣、会議センターでした。

みぞれが降る寒い土曜日、日本糖尿病学会関東甲信越地方会が開催されました。一般演題が242題も記載された抄録集は、とても地方会とは思えない厚さでした。糖尿病研究がとても活発であることが実感されました。

竹下先生は大森赤十字病院 糖尿病内分泌科で北里博仁先生にご指導いただいています。「糖尿病診療はgeneralである」という北里先生は、血糖管理だけではなく、様々な合併症を幅広く対応する必要性を力説され、総合診療医の竹下先生にとっては、願ってもない環境で研鑽を積んでいます。今回、竹下先生の演題を聴くことはできませんでした(涙)が、抄録から研修の充実ぶりが伝わってきます。北里先生、大変お世話になり、ありがとうございます。

9:50からのセッションで鹿嶋先生は日本に10名しかいないというRothmud-Thomson症候群の症例を発表しました。私も初めてきいた病名で、診断に至っただけでも驚きです。大変勉強になりました。

鹿嶋先生は関東労災病院の糖尿病内分泌内科にお世話になり、浜野久美子先生にご指導いただいております。もうすぐ出向2年になります。浜野先生、貴重な症例発表の機会をいただき、ありがとうございます。引き続きご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
              

   文責 瓜田純久   

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第47回日本潰瘍学会・第21回日本神経消化器病学会の合同開催で企画された湘南シンポジウムで講演させていただきました。

2020年1月16日(木)ヒルトン小田原リゾート&スパにて合同開催された第47回日本潰瘍学会と第21回日本神経消化器病学会に参加してきました。湘南シンポジウム「過敏性腸症候群」で講演する機会をいただきました。

尊敬する東海大学消化器内科 鈴木秀和教授が主催された学会は、私の大好きな北条早雲が居城を構えた小田原で開催されました。当日は小田原まで新幹線こだま号で向かいました。こだまはゆっくりですが、のぞみ号と同じようにコンセントが設置され、さらに自由席はガラガラという好条件でした。未完成のスライドを新幹線で完成させる予定で、品川駅でコーヒーを買って乗り込みました。やっとスライドが完成しそうになったのは、小田原駅到着のアナウンスが流れている時間でした。そのとき、携帯が鳴り、直立不動で受け答えしているうちに、小田原駅に着いてしまいました。小田原駅にパソコン、コート、マフラーを抱えて飛び降り、寒風のなかで新幹線ホームで電話での用事を済ませました。その後、東海道線で根府川駅に向かいました。無人駅で改札のない根府川駅に降り立つと、ホームから言える景色は穏やかな太平洋の海が広がっていました。
 無人駅とミスマッチと思えるホテルの送迎バスに飛び乗り、会場のホテルに入りました。

総務委員会の会議室から見えるチャペルです。今度は医局員の結婚式で来たいものです。会議が終了し、あわててPC受付に向かいました。

1ヶ月前の講演は糖尿病、10日前の講演は数理モデルであり、久々の消化器関連の講演には少し緊張しました。それでもおなじみの演者に囲まれ、楽しい議論が進行しました。日頃お世話になっている久里浜医療センターの水上先生が写真撮ってくださいました。
司会の金子先生は名古屋大学を卒業後、東邦大学で初期研修をされ、藤田保健衛生大学の教授を務め、現在は地域医療に貢献されています。胆汁酸再吸収障害について、多くの先生から質問をいただきました。60歳以上の演者と司会者で構成されたシルバーシンポジウムでしたが、隣の金澤先生だけがアラフィフでした。

講演が終わって根府川駅に戻り、売店で小田原の焼きちくわを2本買い込んで、缶ビールとともにこだま号に乗り込みました。講演後のビールは格別でした^^;。
 医局のみんな、カンファレンスに出席できず、すみませんでした。

                 文責 瓜田純久

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翻訳に携わらせていただいた書籍が発刊されました!

昨年12月に文旦翻訳者として翻訳に関わらせていただいた下記の2冊の書籍(医学専門書)が発刊されましたので、紹介させていただきます。

誤診はなくせるのか? (医学書院)
監訳:綿貫 聡、徳田 安春
https://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=105581

診断を客観的に分析した世界的名著の邦訳版です。
哲学的な表現も多くて翻訳が難しく、後から読み直して「もっとわかりやすい日本語訳にできれば・・・」との思いを持ちましたが、監訳の先生からは「読み直してみて、哲学的な内容を含んだ名著を日本語の書籍として発刊できたので、翻訳できてよかったと改めて思う。」とのお言葉をいただき、報われた気持ちになりました。

身体所見のメカニズム A to Z ハンドブック 原著第2版 (丸善出版)
監訳:内藤 俊夫、 訳:志水 太郎
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=303442

身体所見・患者所見の仕組みに分け入って詳細に解説した身体診察の教科書です。
上級者向けの教科書だと思いますが、初学者のうちから触れておけば太くて強い知識のBack bone作りに役立ってくれることとおもいます。
慣れない翻訳作業は大変でしたが、仕上がった本の美しさに「自分の翻訳原稿がこんなに立派になったのか!」と感激しました。
より正確でわかりやすい翻訳のために、詳細な点までご確認いただき、何度もやりとりした出版社の担当者に助けられました。

なによりも翻訳を通じて私自身がとても勉強になりました。
機会を与えてくださった徳田先生、綿貫先生、内藤先生、志水先生に心から感謝いたします。

ご興味のある学生・研修医はぜひ手に取ってみてください。

文責:佐々木 陽典

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1月25日(土)午後8:00からNHK Eテレ「チョイス@病気になった時」で「むくみ徹底対策」が再放送されます。

以前に出演させていただいたNHK Eテレ チョイス@病気になった時「むくみ徹底対策」が、視聴者の皆様からの再放送希望が多数とのことで、1月25日(土)午後8:00から再放送されます!
番組に携わらせていただいた身としては、多くの皆様に興味を持っていただき、何度も再放送していただけるとのことで、ありがたい限りです。
お時間がありましたら、是非ご覧ください。

私のスーツ姿がパツパツに見えるのは、「むくみ」ではなく、肥満のせいです(笑)

https://www4.nhk.or.jp/kenko-choice/x/2020-01-25/31/18575/1722236/

文責:佐々木 陽典

鈴木健志先生がお世話になった長岡赤十字病院を表敬訪問してきました。

大学院生の鈴木健志先生がお世話になった長岡赤十字病院を表敬訪問してきました。昭和6年に開設された歴史のある病院ですが、601床の基幹病院であり、病院機能評価3rdG:Ver.1.1の認定を受けています。人口27万人の長岡市の医療の中心として、90年の歴史を刻んできました。

外観も風格がありますが、内装も余裕のあるスペース利用で、待合室ホールには樹木が植えられて度肝を抜かれました。思わず触って本物だと確かめてしまいました。

地域連携を推進しており、エントランスには近隣の医療基幹の地図と連携医師の名前が、職員医師の案内とともに掲示されていました。

総合診療科には鈴木先生の名前が今も残っていました。副院長の山崎先生は長岡高校の先輩です。本当にお世話になりました。ありがとうございます。

地域連携医療機関の中には、鈴木先生の父上の喜多町診療所がありました。

病院長の川嶋先生、副院長の山崎先生と、情報交換をすることができて、大変有意義な時間でした。衝撃的なのは、新潟県全体で医学部に進学する高校生が80名まで減少しているというお話でした。もうすぐ100周年を迎える東邦大学ですが、次の時代には開業医だけではなく、地域の機関病院で臨床と教育の中心となれる人材を育成することだと、思いを強くしました。

 夕方は長岡一の美味しい寿司屋さんで、鈴木先生と父上を美味しい魚をいただきました。ありがとうございました!

 雪国のはずの長岡は、市街にまったく雪はなく、帰りの新幹線から見える風景も雪景色ではありませんでした。地吹雪の地域で育った私にとっては、穏やかな冬はとてもありがたく思いました。今年は穏やかな年になることを考えながら、新幹線で帰京しました。

            文責 瓜田純久

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