私は、レジデント生の学びをサポートする体制を整備しています。その一環で実施しているのが、定期的な勉強会。たとえば、朝カンファで、医師としての基礎、循環器系、心電図など、テーマごとの勉強会を各指導医が担当しています。これは、それぞれ1~2週に1回の頻度で行われます。さらに、もう少し砕けた感じで意見交換できるように、居酒屋で行う勉強会「居酒屋カンファ」も不定期で実施しています。また、指導医のもとのチーム制で、レジデント生には病棟の主治医を務めてもらっているのですが、珍しい症例があったときは、極力学会で発表させています。その学会発表に向けて、参考となる文献や論文の紹介、プレゼンのアドバイスなど、さまざまな準備を全面的にサポートしています。
指導医同士が協力し合い、総合診療科全体のボトムアップも目指しています。夕方の5時から翌朝9時までに入った入院患者さんは、当直を担当したレジデント生、研修医から指導医が引き継ぎを受けます。その後、各チームへ振り分けるのですが、その際、すべての指導医が一人ひとりの患者さんについて意見を交わし、科全体で治療方針を立てています。入院時の初期対応に対しても、全員で指導します。さまざまな指導医の知見に触れることが、一つの勉強になると信じています。また、メンバー同士も非常に仲がよいので、チームの垣根を越えて担当以外の指導医にも相談できます。このように、総合診療科が一つのチームとなってサポートするので、上がいる安心感と自分でやらなきゃいけない責任感、その両方を得られるのがよいところだと思います。