
第7回大田区総合診療研究会を開催しました。
第7回大田区総合診療研究会を開催しました。
11月20日(火)19:45から東邦大学医療センター大森病院 臨床講堂で第7回大田区総合診療研究会を開催しました。年2回開催している研究会ですが、会を重ねるたびに参加していただく先生が増えて、大変活発な議論が繰り広げられます。今回は「薬剤耐性」をテーマとして、感染症科レジデントの佐藤高広先生が多くの医療機関で治療されても改善しなかった30歳代の発熱患者さんを取り上げ、細菌性心内膜炎の難しさを皆で改めて共有することができました。
佐藤先生の講演後、師匠の前田先生、そして小松先生、石井先生と討論に臨みました。会場の先生から、発熱に関する抗菌薬の適性使用、血液培養検査に対するクリニックの対応の困難さなど、本研究会ならではのざっくばらんな討論が繰り広げられました。次回もぜひ抗菌薬について、取り上げて欲しいとの声が多く聞かれました。
討論後はボーノに移動し、懇親会が開催されました。
懇親会は、普段患者さんを紹介してくださる先生方と、直接お話できる貴重な機会です。研修医の先生も多勢参加してくれました。ビールを飲みながら、ウイルス疾患、細菌性疾患の病歴や問診のやり方、ウイルスと思っても、抗菌薬を希望する患者さんが多い事など、地域の先生ならではの悩みと柔軟な対応を聞くことができました。研修医の先生もとても勉強になったことと思います。
次回は春に予定されていますが、「紹介状と返信について」お願いしたいとの声もありました。地域密着の本研究会ならではのテーマです。また楽しく有意義な研究会となるように、工夫して参ります。
重ねてご指導いただきたく、お願い申し上げます。
文責 瓜田純久
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11月17日に第5回臨床複雑系フラクタル解析学会に参加してきました。
11月17日に沖縄の宜野湾で開催された、第5回臨床複雑系フラクタル解析学会で講演をさせていただきました。
今回私は甲状腺超音波画像検査の定量的数理解析について発表を行ってまいりました。
相似性を利用したフラクタルは対象画像の複雑さや緻密さをフラクタル次元として定量的に表現することができます。
今まで主観的に評価されてきた画像の中で、罹患率の上昇してきている甲状腺癌の超音波画像の定量的な評価が可能か検討を行いました。その結果からは甲状腺癌で有意にフラクタル次元を上昇を認めており、定量的評価の可能性が示唆されたと考えております。
会場からは愛媛県立中央病院の井上武先生をはじめとしてご質問をいただき、今後の研究の課題を指摘して頂き大変有意義な発表となりました。
併せて会場ではテクスチャー解析、フラクタル解析とCADの組み合わせなど様々な画像解析を用いた発表に加え、高橋由武先生による潜在クラス分析および人工知能の講演、そしてSONYのNeural Network Consoleを用いてDeep learnigを実演していただくなど大変勉強させて頂きました。
また会の最後には減圧症を予防するダイブコンピュータの開発者でおられる今村昭彦先生に市民公開講座が開かれました。
現在様々なAIを利用した画像診断のソフトウェアの研究が進んでおり、様々な画像解析を学ぶことができたこの会に参加することができ今後の研究の糧になりました。
来年度は愛媛で開く予定とのことであり、興味をお持ちの方は参加を検討されてはいかがでしょうか。
文責:小松
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10月6日に第8回東邦JMECCを開催致しました。
今回は18名の受講生を迎え、いつもお世話になっている藤沢市民病院の西川先生にディレクターとしてご指導いただき、更に佐倉病院の美甘先生に第3ブース長をお務めいただいて3ブースで開催させていただきました。
新しく生まれ変わったシミュレーションラボで初めての開催であり、綺麗で広い会場に感動し、指導にも熱が入りました。
JMECCの取得は新内科専門医取得の必須条件であり、自施設での開催も重要ですが、大森病院のインストラクターは院長と石井先生、私の3名のみで、他科からの参加者がおらず、人手不足が続いています。今回は公務で欠席となった瓜田院長の穴を埋めるべく、他院に出向中の当科の若手がアシスタント・インストラクターとして参加してくれました。これでなんとか東邦JMECCを引き継いでいけるのではないかと安堵しました。
JMECCのインストラクションは時間管理が重要であり、まだまだ未熟ですが、後輩達と楽しい運営を続けられるようにディレクター取得に向けて引き続き研鑽を積みたいと感じました。
ご参加くださったインストラクター、アシスタント・インストラクター、受講生の皆様、そして並木先生、平田さんを始めとした運営事務局の皆様に感謝申し上げます。
ランチョンセミナーでは新しく生まれ変わった第1セミナー室でシミュレーション教育について並木先生にご講演いただきました。
画像教材に見入っている受講生の皆さん。
文責:佐々木
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10月12日にTokyo GIM conference 72で症例提示をさせていただきました。
10月12日にTokyo GIM conference 72で症例提示をさせていただきました。
世話人の先生から下記の通り、大変ありがたいお褒めのコメントをいただきましたのでシェアさせていただきます。
大学病院での仕事では自信を砕かれることも多く、無力感に苛まれておりましたので、このようなコメントをいただき、とても励まされました。
今回は研修医の先生と医局の上司も参加して議論を盛り上げてくれたこともとても嬉しかったです! 研修医の先生も楽しんでくれたようで、それが一番の収穫だったかもしれません。
今後も是非仲間とともに参加して、機会があれば症例提示させていただき、参加されている先生方の素晴らしい知識・経験・情熱を分けていただきたいと思います。学内でご興味のある方や興味深い症例を経験された方は是非お声かけ下さい。
文責:佐々木
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土曜の朝の勉強会について
第1,2,4土曜日7:30から医局で行っている朝の勉強会の近況報告です。
2年前から始まった当勉強会では
- 「内科救急診療指針2016」の輪読会
- 「判読ER心電図Ⅰ基本編 実際の症例で鍛える」を用いた心電図クイズ
に引き続いて
「外来診療ドリル 診断&マネジメント能力を鍛える200問」を皆で解いてきました。
今年は研修医の先生の参加者も増え、嬉しい限りでした。
そしてとうとう先日…最後の症例を解き終え、「外来診療ドリル 診断&マネジメント能力を鍛える200問」を読了しました!
先々週からはついに京都GIM監修の「診断力強化トレーニング What’s your diagnosis?」に挑戦しています!
さらに嬉しいことに、数日前には大学3年生の学生さんから勉強会の問い合わせをいただきました!学生さんには難しい内容かもしれませんが、僕らの臨床推論の過程や勉強会の雰囲気を感じてやる気の源にしてくれたら嬉しい限りです。
ぜひ皆様、奮ってご参加ください!(私の寝坊は気にしないでください…)
- 石井先生や私の都合(JMECC,ICLSのインストラクター)で不定期の休みが多いので、ご興味のある方は事前に医局までお問い合わせいただけると幸いです。
記念すべき100症例制覇の瞬間に立ち会っていたのは4人だけでした…
早朝から大変ですが、皆さんの参加を心待ちにしています。
文責:佐々木
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